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成形条件

射出成形におけるサックバックの成形条件

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サックバックとは

射出成形加工におけるサックバックとは計量完了後にスクリューを無転後退することを言います。

サックバック設定 特徴
多い エアーの巻き込みが多くなり、製品にシルバーが発生します。
少ない 計量した樹脂の圧力が高いままのため、鼻たれします。

サックバックするとスクリュー内圧が減る解説写真

サックバック条件の設定ポイント

サックバックの意味は、計量した溶融樹脂の圧抜きです。

サックバックしないと、型開きと同時に、鼻タレします。
逆に、必要以上のサックバックはエアーの巻き込みが増えるため、シルバーやコールドスラッグの原因になります。

製品外観を確認し、微調整が必要です。

 

サックバック条件と成形不良の関係

サックバック条件と成形不良の関係は下記の通りです。

①シルバー、鼻たれ、コールドスラッグ

サックバック量を多くとると、エアーを巻き込んでシルバーや、コールドスラッグが発生します。

逆に、サックバック量を減らすと、計量した樹脂内圧が高く、鼻たれが起こります。

□対策

サックバック量を、0.5mm単位で調整することで、ちょうど良い位置を探します。また、背圧のかかり具合も関係しているので、合わせて調整することで改善します。

背圧を高めるとスクリュー先端の内圧が上がるため、鼻たれしやすく、低くすると良化します。

 

成形条件の作り方

【保存版】射出成形 成形条件の作り方 条件出しの基本 特級技能士が徹底解説

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射出ユニットの成形条件

射出ユニットの成形条件は、加熱筒で樹脂を溶かして、金型に高速で充填する設定です。

  1. 加熱筒温度
  2. 計量完了位置
  3. 射出圧力(1次圧)
  4. 射出速度
  5. VP切り換え位置
  6. 保圧(2次圧)
  7. 保圧時間
  8. ゲートシール時間
  9. 冷却時間
  10. 計量(スクリュー回転)
  11. 背圧
  12. サックバック

型締めユニットの成形条件

型締めユニットの成形条件は、金型の開け閉め、EJの前後進する設定です。

  1. 型締力
  2. 低圧金型保護
  3. 型開閉
  4. エジェクター(エアーエジェクター)
  5. スライドコア
  6. ねじ抜き装置
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プラ太郎

プラ太郎

「射出成形業界を繋ぐ」プラファン運営者|特級技能士|若手に向けて射出成形スキルを熱血発信|俺たちの仕事 射出成形は超カッコいい|射出成形機をモチーフにしたプラモデルPLAIVE|

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