思い出してみて下さい。
学生時代は、「国社数理英」のさまざまな勉強をしてこられたと思います。公式や理論があり、「学生時代の問題」には、必ず【正解】があったと思います。
しかし、「社会人の抱える問題」はどうでしょうか?
学生時代の問題の様に【1つの正解】はなく、
我々「社会人の抱える問題」に求められる解答は、【最適解】ではないでしょうか。つまり、「今の解答より良い解答」です。
「社会人の抱える問題」に【最適解】を求めることこそ「改善活動」です。
さて本日は、「改善活動」シリーズです。
第五回は、「効果の確認(フォローアップ)」【基本と解説】です。
目次
1.「改善活動」の基本
(ⅰ)改善活動とは
簡単に言うと【現状】を「より良くすること」です。
・仕事のやり方
・工具や機械のレイアウト
・職場の環境 など仕事に関わること全てに当てはまります。
(ⅱ)改善活動の順序
改善活動を推進していく上で、第一に、どう進めていくか?
基本的な「順序」は下記の通りです。
「改善活動の順序」
1.改善点を見つける
2.現実を知る
3.改善案を作成
4.改善案の実施
5.効果の確認(フォローアップ)
6.1~6を繰り返す。
本日のテーマは、「5.効果の確認(フォローアップ)」です。
2.「効果の確認(フォローアップ)」 【基本と解説】
「改善活動」のまとめ作業になります。
- 改善点を見つける
- 現実を知る
- 改善案の作成
- 改善案の実施
改善案を実施してみて、実際に「改善」できたのか?の確認作業になります。
1つづつ解説していきます。
(ⅰ)「効果の確認(フォローアップ)」とは
「目標」に対して、達成できたか?(どの程度達成できたか?)を確認することです。
改善案を実施した【結果】、何がどう変化したか?どんな効果があったのか?を確認します。
(ⅱ)「効果の確認」の基本
「目標」に対しての「改善案実施【結果】」が、YES/NOで判定出来ない場合が多いと思います。
そんな時は「目標」の【達成度】を判定します。
- 何が
- いつまでに
- どのくらい を意識することが重要です。
(ⅲ)3種類の効果
効果の確認は、一般的に3種類あります。
①有形効果
②無形効果
③波及効果
それぞれ意味と確認方法を解説していきます。
1.有形効果
「改善案実施【結果】」が、目に見えるもの、測定可能なものを「有形効果」といいます。確認方法としては、「目標値」に対して達成しているかどうか?未達成時は、達成率で確認します。
- 「品質改善」における「不良数削減」
- 「工程改善」における「仕掛品の在庫数削減」
- 「客先クレーム改善」における「顧客満足度」などです。
2.無形効果
「改善活動」をとおして、測れない効果もあります。
- 人間関係・チームワークの向上
- やる気・モチベーションUP
- 能力の向上
- 明るい職場 などです。
3.波及効果
「改善活動」を通して、得られた改善【結果】が、他のもの/ことへ影響を及ぼす効果のことです。
- 【製品A】の品質改善を受けて、【製品B】にも予防策として先手を打つ。
- 【成形課】での工程改善を受けて、【品質管理課】にも展開する。 などです。