本日は、「改善活動」シリーズです。
第五回は、「効果の確認(フォローアップ)」【基本と解説】です。
目次
1.前回までのおさらい
(ⅰ)改善活動とは
簡単に言うと、改善とは現状をより良くすることです。
- 仕事のやり方
- 工具や機械のレイアウト
- 職場の環境 など
仕事に関わること全てに当てはまります。
(ⅱ)改善活動の順序
改善活動を推進していく上で、第一に、どう進めていくか?
基本的な「順序」は下記の通りです。
改善活動の順序
本日のテーマは、「5.効果の確認(フォローアップ)」です。
2.「効果の確認(フォローアップ)」 【基本と解説】
効果の確認は、改善活動のまとめ作業になります。
- 改善点を見つける
- 現実を知る
- 改善案の作成
- 改善案の実施
改善案を実施してみて、実際に「改善」できたのか?の確認作業になります。
1つづつ解説していきます。
(ⅰ)「効果の確認(フォローアップ)」とは
効果の確認は、改善案を実施後の答え合わせです。
改善点が、予想していた通りに改善されたか?を確認していきます。
(ⅱ)「効果の確認」の基本
まずは、改善案が改善できたかを確認していきましょう。
YES / NO で判定出来ない時は、達成度を判定します。
- 何が
- いつまでに
- どのくらい を意識することが重要です。
(ⅲ)3種類の効果確認
効果の確認は、一般的に3種類あります。
- 有形効果
- 無形効果
- 波及効果
それぞれ意味と確認方法を解説していきます。
1.有形効果
「改善案実施【結果】」が、目に見えるもの、測定可能なものを「有形効果」といいます。
確認方法としては、「目標値」に対して達成しているかどうか?
未達成時は、達成率で確認します。
- 「品質改善」における「不良数削減」
- 「工程改善」における「仕掛品の在庫数削減」
- 「客先クレーム改善」における「顧客満足度」などです。
2.無形効果
「改善活動【結果】」を確認しても、測れない効果を無形効果といいます。
- 人間関係・チームワークの向上
- やる気・モチベーションUP
- 能力の向上
- 明るい職場 などです。
3.波及効果
「改善活動」を通して、得られた改善【結果】が、他のモノ / コト へ影響を及ぼす効果のことです。
- 【製品A】の品質改善を受けて、【製品B】にも予防策として先手を打つ。
- 【成形課】での工程改善を受けて、【品質管理課】にも展開する。 などです。