「停滞は後退」という言葉があります。
同じ場所に留まる事は、後ろに戻っている事なんですよの意味です。
毎日「前進すること」は大事ですね。
1日なんてあっという間です。
そんな1日を、「なんとなく消化する」と、あなたは間違いなく1年後も同じ場所にいます。むしろ忘れて行くことも多いので、退化していることでしょう。
反対に「今より良く」を意識していくことで、1年後に到達している場所は天と地ほどの差が生まれます。また、この前向きな意識は、雪だるま式にあなたを成長させてくれるでしょう。
【改善活動】も同じです。日々の積み重ねです。
「塵も積もれば山となる。」です。1年後には、大きな成果となるでしょう。
さて本日は、「改善活動」シリーズです。
第ニ回は、「現実を知る」3つの重要ポイントです。
目次
1.「改善活動」の基本
(ⅰ)改善活動とは
簡単に言うと【現状】を「より良くすること」です。
・仕事のやり方
・工具や機械のレイアウト
・職場の環境 など仕事に関わること全てに当てはまります。
(ⅱ)改善活動の順序
改善活動を推進していく上で、第一に、どう進めていくか?
基本的な「順序」は下記の通りです。
「改善活動の順序」
1.改善点を見つける
2.現実を知る
3.改善案を作成
4.改善案の実施
5.効果の確認(フォローアップ)
6.1~6を繰り返す。
本日のテーマは、「2.現実を知る」です。
2.「現実を知る」 3つの重要ポイント
(ⅰ)徹底的に調査する
まず第一のポイントです。「徹底的に」です。
なぜ「徹底的に」か?
「現実」を調査して行くと、その先に答えがあるからです。
・全ての事実を調査していく。
・色々な角度から事象を見てみる など
次第に全容が明らかになり、改善案が見えてきます。
言い換えれば、解決の糸口が見えるまで徹底的に調査しようという事です。
(ⅱ)「現実」調査の基本は「3現主義」
「3現主義」とは「現場に行き、現物を見て、聞いて、触って、現実を知る。」の通りです。
下記記事にて、3現主義はまとめてありますので参考にしてみて下さい。
(ⅲ)「現実を知る」方法
①4Mの調査
・「人(Man)」
・「材料(Material)」
・「機械(Machine)」
・「方法(Method)」
4項目に分けて調査することで、「現実」の抱えている要因がすっきりと見えてきます。
②5W1H法
・「Who(誰が)」
・「What(何を)」
・「When(いつ)」
・「Where(どこへ)」
・「How(どうやって)」
上記の項目に改善点を分けることで、改善点の「目的」がしっかりと見えてきます。
③再現テスト
不良事象に対しての調査の1つに「再現テスト」があります。
不良事象を、わざと発生させる実験です。
- 不良事象に影響がありそうな項目(条件、環境など)をピックアップする。
- その項目を組み合わせたり、パラメーターを上下に変化させるなどして、様々なデータを取る。
- 不良事象が発生するか、もしくはその傾向があるか確認する。
不良事象と、「再現テスト」の結果の因果関係を調査する事で新たな「現実」がわかることもあります。
3.まとめ
改善活動② 「現実を知る」の3つのポイント
(ⅰ)徹底的に
(ⅱ)「現実」調査の基本は「3現主義」
(ⅲ)「現実を知る」方法
- 4Mの調査
- 5W1H法
- 再現テスト
本日は、「現実を知る」についてお話しました。
急がば回れといいますが、「現実を知る」上で重要な事は、全ての事実を調査する事です。
現実を並べて行くだけで、自ずと改善案が見つかります。