プラ太郎

特級技能士。2級1級特級全て1発合格。自宅に射出成形機を持つ射出成形マニアです。大手メーカー勤務。TOEIC800点。副業で、射出成形機、周辺機器の販売、修理。ウェブサイト運営。電子書籍「技能検定 合格マニュアル」販売。ミスミ様、マジン様業務委託契約。ものづくり企業コンサル。ウェブサイトマーケティング数社契約中。

技能検定 射出成形作業

射出成形技能士とは? 射出成形作業の難易度 日程・試験内容・合格率・資格手当 徹底解説

2018年5月18日

技能検定 プラスチック成形 射出成形作業に関して解説します。

こんな方におすすめ

  • 射出成形技能士ってどんな資格?
  • 技能検定 射出成形作業の試験内容は?
  • 技能検定 射出成形作業の難易度は?
  • 資格手当や待遇UPはあるか?

 

 

プラ太郎@特級プラスチック成形技能士
・一部上場企業 射出成形工場勤務
・2級 1級 特級 全て1発合格
・特級は35歳取得 県内1位表彰 が、

実体験を元によりリアルな難易度を解説しております。

 

プラ太郎
資格サイト説明では伝わらない 技能検定 プラスチック成形 射出成形作業の【リアル難易度】をシェアしていきます。

 

1.技能検定 プラスチック成形 射出成形技能士とは

技能検定 プラスチック成形 射出成形作業試験の合格者が手にする国家資格です。

学科試験実技試験の2つに合格することが必要です。

 

合格者は各等級に応じて技能士を名乗れます。

特級:プラスチック成形技能士
(特級は、インフレーション成形、ブロー成形も統一し、特級プラスチック成形技能士になります。)

1級:射出成形技能士

2級:射出成形技能士

3級:射出成形技能士

 

プラ太郎
射出成形業界において、花形資格知識と技術の証明書です。

 

2.技能検定 プラスチック成形 射出成形作業 試験内容は?

技能検定 プラスチック成形 射出成形作業は、

プラスチック成形職種内の1種です。
(射出成形作業、インフレーション成形、ブロー成形)

①等級区分・実務経験

技能検定は、試験基準が下図の通り区分されています。
射出成形の実務経験は、射出成形に関する企業に勤務していれば、カウントされます。

等級 実務経験のみ 下位級取得の場合
2級 2年以上 ※又は、3級取得後0年
1級 7年以上 又は、2級取得後3年

(※3級は後期試験対象ですので、
例えば、2000年度後期3級合格後⇛2001年度前期2級受験可能という意味です。)

射出成形作業に関わりのない部署に配属していても、在職期間を満たせば
試験応募は可能です。

 

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7年の実務経験を満たしている方は、
まずは2級合格から目指す?!
それとも飛ばして1級を目指す?!
悩ましいですね。

⚠選ぶポイント⚠
実技試験難関ポイントです。
試作や条件出しに慣れている方
⇨1級にチャレンジ

条件出しが不慣れ製造に携わっていない方
2級からが おすすめです。

 

②射出成形作業の試験日程

プラスチック成形 射出成形作業 開催日程

前期試験

(一部地域は、後期試験で実技試験のみ実施)

(ⅰ)開催等級 1級、2級、3級
(ⅱ)試験案内開始 3月1日
(ⅲ)申込受付期間 4月上旬
(ⅳ)実技試験問題公表 5月末
(ⅴ)実技試験 6月〜9月
(ⅵ)学科試験 8月〜9月
(ⅶ)合格発表 9月末

 

後期試験

(ⅰ)開催等級 特級、1級2級(実技試験のみ)、3級
(ⅱ)試験案内開始 9月1日
(ⅲ)申込受付期間 10月上旬
(ⅳ)実技試験問題公表 11月末
(ⅴ)実技試験 12月〜2月
(ⅵ)学科試験 1月〜2月
(ⅶ)合格発表 3月中旬

 

全ての都道府県で実施されるわけではありません
一部地域では、前期試験実施する他に、後期試験で実技試験を実施します。

事前に、各地域の職業開発能力協会HPからご確認ください。

 

③受験手数料

都道府県職業能力開発協会が実施する職種
* 学科試験受検手数料:3,100円
* 実技試験受検手数料:17,900円
※上記の標準額を目安に都道府県によって異なる場合があります。
詳しくは都道府県または都道府県の職業能力開発協会へお問い合わせください。

日本でものづくり分野に従事する若者の確保・育成を目的として、
35 歳未満の方が技能検定を受検する際に、実技試験の受検手数料が最大 9,000 円減額されます。
対象は、受検案内等に示されるものづくり分野の職種で、2級又は3級の実技試験です。
なお、従来から、都道府県によっては、3級の在校生を対象として、実技試験の受検手数料を減額していることがあり、
2つの減額を合わせて受けられます。詳しくは、都道府県の受検案内をご覧ください。

 

④射出成形作業 学科試験の内容

学科試験は、マークシート方式のテストです。

合格点65点 / 100点

 

学科試験の特徴

■範囲が広い■

学科試験で問われる知識は範囲が広い

試験科目で8分類

  1. 共通
  2. 成形加工法
  3. 成形機
  4. 金型
  5. 材料
  6. 関連JIS
  7. 製図
  8. 関連法令
■専門的な問題■

射出成形工場の現場で身につけた知識だけでは、絶対に解けません

2級は、一般的な問題、概要
1級は、一般的な問題、概要に加えて、専門的な知識

と説明されていますが、
聞いたこと無い言葉が多くて驚くことと思います。

 

理由は、射出成形と言っても業界や成形法によって全く異なるからと考えます。

例えば、
①超精密小型成形機で医療部品
30tの成形機で、1個5g、針穴が0.35Φ

②車のバンパー
2000tの成形機で、製品は1個5kgで外周のバリ取り追加工有り

この2種類をとっても、成形ノウハウや管理方法は全く異なりますね。

  • 成形機の大きさ/必要な付帯設備
  • 成形品の品質レベル
  • 成形法
  • 段取り方法/手順
  • 金型の構造
  • 材料 添加剤  など

勤め先によって、知識に偏りが出てしまうものです。

射出成形の問題と定義されても
「えっ?!初めて聞く言葉なんだけど、、、」
となってしまいます。

学科試験に合格するには、射出成形の知識を網羅する必要があります。

プラ太郎
学科試験の特徴は、範囲が広く、専門的な問題なことです。
1級、2級共に試験の対策勉強しないと、合格は難しいです。

 

 

④射出成形作業 実技試験の内容

実技試験は、射出成形機を使用し、指定個数製品を作成し、寸法測定や計算問題をします。

合格点: 60点 / 100点

 

1級:指定された2種類の熱可塑性樹脂を用いて、射出成形により箱状の成形品正しい作業手順にて製作し、
成形収縮率計算票」及び「材料歩留り率計算票」を作成する。
標準時間 3時間10分

打切り時間 3時間40分

2級:指定された2種類の熱可塑性樹脂を用いて、射出成形により箱状の成形品正しい作業手順にて製作し、
成形品の寸法測定を行う。
標準時間 2時間30分

打切り時間 3時間

 

プラ太郎
実技試験1級は、PS、PCを各40個。
2級は、PS、ABSを各20個作成します。

 

実技試験の特徴

実技試験で求められる技能は、【射出成形作業】です。

時間内良品と思う製品を必要個数成形すること」をベースに、
安全に作業がポイントです。

1級2級共に、受験者の半数以上が制限時間打ち切りで失格となる試験ですので、
いかに手際よく工程ごとにこなせるかを意識しましょう。

射出成形作業が関なのは、この実技試験のせいです🔥

 

私の同僚に、1級合格するまでになんと8年かかった人がいます

 

プラ太郎
受験者の半数以上は失格。
作業には多くの減点ポイント。
製品の品質見極めも難しい。
とにかく合格できない。だから優遇される花形資格🌸

 

関連

技能検定 射出成形作業 実技試験に合格するには、
試験のルールを知り、減点されることなく、制限時間内に試験終了しなければなりません。

未熟な初心者はもちろん、ベテラン技術者でも合格が難しい資格です。

実技試験対策は、こちらから

 

3.1級2級 射出成形作業の合格率は?

受験者と合格者データを見て行きましょう。(令和4年07月執筆時)

 

1級 射出成形技能士の合格率


直近5年 平均 合格率 24.7%

令和3年度 前期 282 / 1,138名 合格率 24.8%
令和2年度 前期 未開催
令和元年度 前期 385 / 1,575名 合格率 24.5%
平成30年度 前期 427 / 1,570名 合格率 27.1%
平成29年度 前期 372 / 1,627名 合格率 22.9%
平成28年度 前期 412 / 1,703名 合格率 24.2%

4人に3人が不合格
受験者の多かった平成28年度は、
なんと、1,291名が不合格です。

 

 2級 射出成形技能士の合格率


直近5年 平均合格率 35.0%

令和3年度 前期 846 / 2,633名 合格率 32.1%
令和2年度 前期 未開催
令和元年度 前期 1,090 / 3,029名 合格率 36.0%
平成30年度 前期 1,081 / 3,020名 合格率 35.8%
平成29年度 前期 1,079 / 2,947名 合格率 36.6%
平成28年度 前期 1,007 / 2,901名 合格率 34.7%

3人に2人が不合格
受験者の多かった平成30年度は、
なんと、1,939名が不合格です。

 

難関だから、技能士は価値が高いんです。
経験者と技能士の差はここです。
圧倒的な難易度だから、他者と差別化されます。

 

4.1級2級 射出成形作業の難易度は?

技能検定のパンフレットに、技能検定の位置づけがこの様に紹介されています。


技能検定とは、働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、
国として証明する技能の国家検定制度

 

技能士は、知識と技術を、国が認めた証です。

簡単には合格できません。

 

これまで2級1級特級を全て1発合格してきた現役技能士が
難易度を解説します。

 

射出成形技能士 難易度 判定基準

受験資格=実務経験です。

その実務経験期間中に、
実務から習得できる技能合格に必要な技能

難易度として比較します。

 

(例)
2級の受験資格は、実務経験 2年以上必要です。
2年間 射出成形の実務を経験した人が受けたら、
実際の難易度はどうなの?

 

難易度

易しい ★  ★ ★ ★

普通  ★ ★ ★ ★ ★

難しい ★ ★ ★ ★ ★

 

②技能検定 射出成形作業 難易度

等級 試験資格 レベル 学科試験 実技試験
2級 実務経験2年以上
又は、3級合格後0年
中級者 易しい 易しい
1級 実務経験7年以上
又は、2級合格後2年
上級者 易しい 難しい
特級 1級合格後5年 管理者 難しい 難しい

 

 

それぞれに難易度を解説していきます。

 

(ⅰ)2級 射出成形作業 難易度

2級 難易度
学科試験 易しい
★ ★ ★ ★ ★
実技試験 易しい
★ ★  ★ 

難易度は、経験相当です。

受験資格の実務経験2年以上の通り。
射出成形の現場作業を一通りできる様な、
中級者向けの試験難易度です。

とはいえ

近年の合格率は、3人中2人が不合格です。

 

学科試験
試験科目の範囲は広いが例年出題される傾向はあります。

過去問題を数年分繰り返し解くことで、合格に必要な知識を習得することが可能です。

当日一発勝負では、合格は難しいでしょう。

過去問題集を繰り返し解き、試験対策をしましょう。

 

実技試験
2級は、PS、ABS樹脂を20個ずつです。
・2種類の原料は、温度帯がほぼ一緒
・試験時間は、余裕がある

安全作業遵守し、ある程度の練習をすれば合格可能です。

ただし、受験者の半数以上は、時間切れの失格です。
色々な要因がありますが、
受からない人は、何年受験しても合格できません

 

(ⅱ)1級 射出成形作業 難易度

1級 難易度
学科試験 易しい
★ ★ ★ ★ ★
実技試験 難しい
★ ★ ★ ★ ★

難易度は、経験年数相当ですが、
標準作業順守出来ているかが問われます。

実務経験7年以上(2級合格後2年以上)は、
上級レベルの位置づけです。
近年の合格率は、4人に3人は不合格です。

 

学科試験
2級受験を経験された方でしたら、イメージは少し難しくなる程度です。
全体的に射出成形の専門的な問題が出題されます。
1級から受験される方には、覚えることが多くて困惑されることと思います。

例年出題される傾向はありますので、
過去問題を数年分解くことで、合格に必要な知識を習得することが可能です。

 

実技試験
実技試験が難関ポイントです。
1級実技試験は「難しい」レベルです。

2級と比較してはるかに難易度は上です。

PS、PCの40個ずつは、受験生の半分以上が時間切れです。

綿密にシュミレーションをして、
確実に作業をしなければ、合格できません。

 

5.特級プラスチック成形技能士 難易度は?

 

特級 難易度
学科試験 難しい
★ ★ ★ ★ ★ 
実技試験 難しい
★ ★ ★ ★ ★

難易度は、難しいです。

 

■受験資格
1級合格後5年

■資格内容
2級 1級 射出成形作業の試験と、全くの別物です。
現場の知識技術でなく、管理者として持つべき知識技術が焦点です。

その範囲は、「管理」に関するものです。

学科実技ともにペーパーテストです。

  • 工程管理
  • 作業管理
  • 品質管理
  • 原価管理
  • 設備管理
  • 安全衛生管理及び環境の保全

事前の試験対策勉強をしなくては、絶対に合格できません

1級合格5年後から受験可能ですが、
現場作業をしている1級技能士は管理スキルを習得できません

また、主任、課長など管理者側に就いたとて
実務から、特級で問われている広範囲で専門的な知識は、
絶対に網羅できません

 

膨大な知識ノウハウを勉強するには、
勉強時間の確保がポイントです。

仕事から帰宅するころには、
もう眠くなってしまいます。
この勉強時間の確保ができません。

限られた時間の中で、いかに効率よく学んでいくかがポイントです。
あとは眠気との戦いです。

スキマ時間を利用してコツコツ知識を蓄積していきましょう。

 

 

 

6.技能士資格手当はあるの?

技能士資格に関する、手当が支給される例をご紹介します。

①技能士資格取得の考え方

技能士資格は、免許ではないので射出成形作業をするうえで必須ではありません。

技能士資格は、作業に従事する人の地位向上、スキルの見える化、モチベーションUP、待遇改善を目的に設定された国家資格です。

技能士資格制度がある職種の中で、射出成形業界は、とても優遇されます。

 

技能士資格は、個人に属する資格です。

ただし、技能士制度を、射出成形技術習得教育の一環と考える企業もあります。
または、お客様にむけて、技能士の人数が技術力の証教育意識の高さを意味し、営業目的にも使用されます。

その背景から、事業所によって技能士資格の捉え方が異なります

 

②技能士資格の手当や待遇UP

(ⅰ)資格取得を補助

技能士制度を活用して、社員教育をしている企業は、受験料(一部、全額)を補助してくれます。

 

(ⅱ)資格手当支給

資格取得後に合格手当として一時金が支給されたり、
月毎に資格手当が支給されます。

企業によって幅はあります。

2級:3,000〜20,000円

1級:5,000〜50,000円

 

(ⅲ)管理職へのキャリアアップ

技能士資格は、射出成形業では花形資格です。

現場で必要な知識技術の証明ですので、登竜門として管理者へのステップアップとして使われます。

 

(ⅳ)希望部署移動

他部署に従事している中で技能士資格を取得すると、射出成形製造、開発など、射出成形実務へ部署移動が可能になることがなります。

 

(Ⅴ)転職に有利

射出成形のプロフェッショナルの証明書は、転職にとても有利です。

初心者⇨経験者⇨資格者

この順に給与が変わります。

技能士資格を取得し、待遇に納得がいかなければ、他の企業に転職しましょう。

今は、どの企業も即戦力がほしいものです。

 

7.実技試験 対策

技能検定 1級2級 プラスチック成形 射出成形作業

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