製造業、接客業、サービス業など、さまざまな業種に共通するトラブル原因ポイントになります。
4Hのメカニズムを理解することで、未然にトラブルを回避し、予防策を立てられます。
- 4Hとは?
- 4Hの実例
- 4Hを想定した対策
詳しく噛み砕いて解説していきます。
4Hとは
4Hとは、
- 初めて 🔰
- 久しぶり 🤷
- 変更 🔀
- 引き継ぎ 🧑🤝🧑
の頭文字をとって4Hと言います。業務を進る際、特に注意を払うべき状況を指しています。この4Hの時に、ミスやトラブルが起こりやすいと言われています。注意すべき点を実例をあげて解説していきます。
1.4Hの1つ目『初めて』
初めての作業は、ミストラブルが起こりやすいです。
- 手順がわからない
- コツがわからない
- 「こうだろう」と思い込みで作業してしまう
『初めて』の作業は2種類に分けられます
初めての作業は2つに分類されます。
- 自分で初めての作業をする
- 他者に初めての作業をさせる
初めて作業する時に有効な対策を紹介します。
1-1.自分で初めての作業をする時の注意ポイント
自分で初めての作業をする時のポイントは
- 作業前によく調べる
・作業内容を自分で調べる
・先輩や上司に聞いておく
・必要な道具や保護具を揃えておく - 慎重に作業を行う
・ミス、トラブルが起きても最少の被害で済みます - 困った時に相談する
・困った時に都度相談できる人を決めておく - 余裕のある時に作業する
・忙しい時の初めての作業はトラブルの原因です
1-2.他者に、初めての作業をさせる時の注意ポイント
他者に、初めての作業をさせる時のポイントは、
- 作業者に経験と作業に関する知識をヒアリング
いきなり作業を始めず、まずどの程度か把握しましょう - 作業内容を言葉で説明
箇条書きに、工程順で、説明すると理解が早いです
わからないことは質問してもらいます - 作業をやって見せる
実際の作業を作業者の前でやって見せる - 作業をやらせてみる
・まずは、言葉で作業工程を言わせてみます
・理解していない工程は指摘します
・ここで初めて実際の作業をさせてみます - 作業がしっかり出来るか確認する
1-3.『初めて』作業をする時に役立つ対策
【作業マニュアルの作成】
予めマニュアルを準備しておくことで
作業指導の漏れや、ミスが予防できます。
- 新人教育指導マニュアル
- 作業別のマニュアル
- トラブルシューティングマニュアル
【作業指導のポイント】
初めての作業をさせる時の指導ポイントでもっとも大事なことは、
絶対にやってはいけない事をしっかりと教えることです。
これだけはやってはいけないことは意識しましょう。
ミスが事故を伴うようなこともありますので、注意が必要です。
2.4Hの2つ目『久しぶり』
久しぶりの作業は、ミストラブルの発生確率が上がります。
- 忘れている、うろ覚え
- わかっているつもり など
記憶に頼るとミス、トラブルが起こります。
久しぶりの作業は、業務に移る前に、しっかり準備をしておく事が重要です。
- 前回の作業時の方法や手順の確認
- 関係者への連絡や協力 など
事前に情報を把握共有して、未然に防げるミストラブルは摘んでおきましょう。
3.4Hの3つ目『変更』
変更点で、ミストラブルは発生するものです。
特に注意する点は4Mです。下記の頭文字をとって4Mと呼びます。
- 人 (Man)
- 機械(Machine)
- 材料(Material)
- 方法(Method)
全ての業種において、変更点を管理するポイントになります。
- だれが
- どの機械で
- どの材料で
- どうやって
この4点を記録の基本として日々の工程管理を進めます。
変更点では大事に至らなくても、
変更点を起点に、ミストラブルが起こります。
変更点がわかっていれば事後の対応が迅速に進みます。
4.4Hの4つ目『引き継ぎ』
4つ目のHは、引き継ぎです。
仕事を進めて行くと、自分一人で完結できる業務なんてないってことを思い知ります。
人と人とが協力、共有して、業務に当たりますよね。
作業の大小、置かれている立場、責任の範囲などありますが、
引き継ぎ、申し送りの重要性は容易に想像できますね。
- 言ったつもり、聞いてない
- また聞き
- 誤解
- 曖昧
など、自分が思っている以上に、正しい情報を引き継ぐことは難しいものです。
「伝言ゲーム」を思い浮かべてもらえば良いと思います。
川上から川下に情報が流れて行く中で、どんどん違った内容に変わっていってしまうものです。
引き継ぎで1番大事なポイントは、
口頭の申し送りNGです。
口頭の伝言は、半分も伝わっていません。
伝わったとしても、記憶に定着しないものです。
口頭は、自分でさえ引き継いだ事も忘れてしまいます。
紙に書いて引き継ぎましょう。
- 文章
- 図
- イメージ
- グラフなど
視覚で認識するような情報の引き継ぎも効果的です。
5.4Hを活用しよう
さて、これまでに学んだ4Hを活用して仕事をしてみてください。
意識して行動することで、未然にトラブルを防ぐことができます。
- 仕事に追われる
- 仕事が終わらない
- いつもミスばかり
- 残業したくない
- 上司に怒られる
そんな嫌な事をコントロールできる様になっていきます。
自分の時間が増え、さくさく仕事をこなせる様になります。
さらに業務の効率改善を進める事で、もうひとまわり大きくスキルアップしましょう。
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