糸引きとは
射出成形における糸引きとは、型開き時にスプルーやゲートに糸状に樹脂が伸びている状態です。
長く伸びた糸引きが、意匠面にインサートしてしまうと、次のショットに糸模様が転写されてしまいます。また、毎ショット金型に挟み込んでしまうと、金型が破損してしまうことがあります。
糸引きのメカニズム
スプルー切れ、ゲート切れが悪い時に、糸引きは起こります。
樹脂がしっかりと冷却されていなかったり、必要以上の圧がかかっていると発生しやすいです。
糸引きの発生しやすい場所
糸引きが発生しやすい箇所は下記の通りです。
- スプルー先端
- セミホットランナーのコンタクトブッシュ部
- ダイレクトゲートの先端など
熱源に設置している箇所に発生します。
糸引きの原因と対策
糸引きの原因は下記の通りです。
- スプルー形状
- ノズル温度管理
- サックバック・背圧の調整
- HR(ゲート・スプルー部)の調整