ねじ抜き装置とは
射出成形加工におけるねじ抜き装置とは、ねじ形状の製品を離型する装置です。
ねじ抜き装置は、油圧や、電気式のモーターを使用します。
ねじ抜き装置条件の設定ポイント
ねじ抜き装置は、下記工程で可動します。
- 型開き中
- 型開き完了後
サイクルアップには、型開き中から、ねじ抜き装置を可動することが効果的です。
ねじを抜いた後に、自重落下したり、エジェクターで突き出します。
ねじの開始位置が決まっている成形品は、ねじ抜き装置がきっちり前後進しているかがポイントです。
ねじ抜き装置条件と成形不良の関係
①ねじ部のかじり
ねじ部の金型がかじると、ねじの動きが途中で止まってしまい、最後までねじ抜きができなくなります。
□対策
金型のかじりは、金型を修理しないと直りません。
数十万ショットの成形を続けていくと、ねじ部のグリースが切れたり、金型が劣化します。
3万~5万ショット毎に、金型のオーバーホールをして定期メンテナンスをすることで予防しましょう。
②取出しタイミングミス
ねじ抜きタイミングと取出し機のタイミングがずれることで取出しミスが起こります。
□対策
ねじ抜き完了タイミングに合わせて、取出しを合わせるのは基本です。取出しミスを防ぐには、保持時間を確保しましょう。
ねじ抜き完了前に、取出し機をスタンバイ+吸着スタートしておいて、製品突き出し完了まで、その位置で保持しましょう。
確実に吸着できたら、取出し機の引き抜き工程に進むようにします。
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