射出成形工場の管理

射出成形工場 フォークリフトとクレーン操作の安全管理と注意ポイント

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現代社会に欠かせないプラスチック製品において、射出成形はプラスチック製造の主要な手段となっています。

射出成形を行う機械である射出成形機は非常に大型で、全長は、2m程度の小型のものから、25 mを超える巨大なものまであります。

これらの機械に、100 kgから1トンを超える金型を取り付けたり、原料である樹脂ペレットを大量に投入したりします。
また、射出成形機によって作られたプラスチック製品(成形品)を運搬したり、金型を取り外したりするなどの作業も行います。

これらの大型の機械や部品、成形品を扱うには、人力のみでは不可能です。
このため、射出成形の工場では、フォークリフト天井クレーンなどの重機によって運搬作業が行われます。

 

この記事では、射出成形工場で使用されるフォークフト天井クレーン安全管理と注意ポイントについて解説していきます。

 

1.フォークリフト、クレーン操作は、資格が必要

射出成形の現場で重宝されるフォークリフトやクレーンですが、誰でも運転できるわけではありません。
事前の講習や免許の取得などが必要です。

①フォークリフトの資格

フォークリフトを運転するための資格は2種類あり、荷重が1トン未満の場合は特別講習、1トン以上の場合は運転技能講習を修了しなければなりません。

荷重1t未満 特別講習
荷重1t以上 運転技能講習

フォークリフトの写真

②クレーンの資格

クレーンに関しても、荷重や作業によって免許や技能講習、特別教育などを取得・修了することによって、はじめて運転ができるようになります。
射出成形工場で使用するクレーンは、床上操作式クレーン運転技術講習(5t以上)です。安全衛生技術センターにおいて、学科試験と実技試験に合格する必要があります。
または、荷の重量が5t未満である場合は、クレーンの運転のための特別教育(5t未満)を受講する必要があります。

さらに、クレーンの資格にあわせて、荷を吊る方法を習得するひつようがあり、「玉掛け技能講習」を受講合格しなければなりません。

荷重5t未満 特別教育
荷重5t以上 運転技術講習
荷の重量に関係なく 玉掛け技能講習が必要

天井クレーンの写真

 

2.搬送時の注意ポイント

フォークリフトやクレーンになぜ免許や講習が必要かといえば、荷重が1トンを超えるような作業を行うため、作業には大きな危険が伴うからです。荷物を積んでいる重機を運転する場合には、通常の車の運転とは異なる注意が必要です。

①3禁運転の禁止

フォークリフトやクレーンの操作では、「3急運転」の禁止が必須です。
3急運転」とは、急発進・急ブレーキ・急ハンドルのことです。
これらは通常の車の運転でも危険であり、例えば急ブレーキは道路交通法でも違反となる運転方法です。
フォークリフトなどの荷物を載せた状態の重機では、急発進・急ブレーキをすると、荷物に慣性の法則が働くため、車両自体は止まったとしても、荷崩れが起こります。
また、急ハンドルをした場合は、遠心力が働き、こちらも同様に荷崩れが起こり、重大な事故につながります。

 

②視界が狭く、死角が生まれる➡周囲確認と2人作業

また、フォークリフトやクレーンでは、荷物によって運転者の視界が遮られていることがあります。
さらにフォークリフトやクレーンは、フォーク(ツメ)やアームの部分が突出しているため、運転者の感覚では安全と思っていても、周りの作業者などと接触して事故を起こすことがあります。

周囲を確認してから、始動し、指差し確認の徹底します。
また、荷が大きく死角が多い時は、必要に応じて2人作業で安全に作業を行いましょう。

 

③荷崩れ防止の配慮

荷崩れを起こさないためには、安全運転が必須ですが、他にもいくつかポイントがあります。

○荷の積み方の工夫

フォークリフトの荷物の積み方については、運転席側から隙間がないように、荷物を積んでいきます。これによって、重心がフォークリフトなどの重機の中心になるように、荷物を配置するのが望ましいとされています。

 

○荷崩れ防止の便利ツールを使用

荷崩れ防止用の専用器具を使うことも重要です。
荷物が滑らないための荷崩れ防止マットや、荷崩れ防止ネットやベルト、固定用の専用金具などもあります。

 

3.金型のトラック運搬も同様に注意が必要

これらの荷崩れ防止は、フォークリフトやクレーンだけでなく、金型を運ぶためのトラックでも重要です。
金型をトラックで運ぶためには、パレットと呼ばれる板の上に金型を固定して運びます。
金型などの比重の重たい荷物の場合には、プラスチックではなく、木製パレットを用います
プラスチックパレットは固定しにくく、荷物が滑るとともに、壊れやすいので使用しません。
また、木製パレットについても、割れや欠けがないかを確かめるとともに、金属固定に釘を使用した場合には、輸送後に釘を処理しているかを確認することも必要です。

 

 

このように、プラスチック成形では、フォークリフト、クレーン、トラックなどを用いて、非常に重い荷物を運びます。これらの重機による接触事故や荷崩れによる事故は、労働災害としてしばしば起こっていますので、万全の対策を講じて作業を行うことが必須となっています。

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プラ太郎

プラ太郎

「射出成形業界を繋ぐ」プラファン運営者|特級技能士|若手に向けて射出成形スキルを熱血発信|俺たちの仕事 射出成形は超カッコいい|射出成形機をモチーフにしたプラモデルPLAIVE|

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