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【学科試験資料】成形法の種類を解説 学科試験で問われるポイント 技能検定 射出成形作業 

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技能試験 プラスチック成形 射出成形

学科試験の1問目

「成形法」に関する真偽問題(正or誤 選択)です。

プラスチック成形には、様々は種類の加工方法があります。

その内技能検定で問われる成形法を、図解を用いてわかりやすく解説します。

しっかりと学習して、学科試験の第一問を確実に正解していきましょう。

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1.試験科目及びその範囲

本「プラスチック・ファン」にお越しの皆さんはほぼ100%で射出成形作業を選択している方ですので、射出成形以外の成形法は馴染みがありません。

学科試験の範囲と細目は下記の通りです。

1.プラスチック成形法一般

a.プラスチック成形の原理及び各種成形法

(a-1)プラスチック成形の原理について概略の知識を有すること。

(a-2)プラスチック成形法の種類及び特徴について概略の知識を有すること。

1級、2級共に概略の知識を問われます。

2.成形法の種類

学科試験で問われる成形法は基本的に下記の5種類です。

  1. 射出成形
  2. 押出成形
  3. ブロー成形
  4. カレンダ成形
  5. 圧縮成形

(1)射出成形

ご存じの通り射出成形は、プラスチック成形の中で一番メジャーですね。

射出成形機の解説は下記の記事を参考にしてください。

射出成形の一番の特徴は、複雑な形状の製品を、大量生産できる点です。

【頻出ポイント】

射出成形は、大量生産。成形品は、「カメラボディ」

 

○射出成形の仕組み解説記事はこちら↓○

図解 射出成形機の構造 スクリューの役割 徹底解説

 

(2)押出成形

特徴は、一定形状のものを連続的に生産できる点です。

ダイによって形状が変わります。ホース形状や、樹脂ペレット状などが成形できます。

例えると「七五三の金太郎飴」です。

押し出された成形品は、冷却装置(水槽)、引取装置、切断装置を通り製品になります。

【頻出ポイント】

押出成形は、一定形状を連続。成形品は、パイプ。

一般的に、熱可塑性樹脂を使用。硬化性のフィルム形状は生産できない。

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(3)ブロー成形

ブロー成形は、中空成形、吹込成形とも呼ばれます。

ブロー成形の基本的な考え方は、「空気を入れて膨らます成形」と覚えましょう。

今回は、押出ブロー成形を解説致します。

ⅰ.押出しブロー成形

連結している押出成形からパイプ状のパリソンを作り、このパイプが所定の長さまで押し出されると、ブロー用金型で左右から挟み込みパイプの末端を封じこみます。

次に圧縮空気を吹き込んでパイプを金型の形状に沿って膨張させます。その後冷却して取出します。

(技能検定では、出題されませんが、パリソンが熱いうちにブロー成形をすることからホットパリソン式、ダイレクトブローともいわれます。)

【頻出ポイント】

ブロー成形の特徴は、継ぎ目のない中空の製品を作れる。成形品はボトル。

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(4)カレンダ成形

押出成形の先に複数のロールを使用し、フィルム、シート状に厚延しした製品が作成できます。

主な製品は、塩ビシートや合成皮革などです。

【頻出ポイント】

カレンダ成形の特徴は、ロールを使用したフィルム・シート状の製品。

(5)圧縮成形

熱硬化性樹脂の成形法として、一般的です。

加熱された金型内に硬化性樹脂を入れ、金型を閉めながら加圧溶融することで成形品の形を作ります。

【頻出ポイント】

圧縮成形は、熱硬化性樹脂。成形品は、食器やお盆など。

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3.まとめ

学科試験で押さえておくべき成形法は5種類。

成形法 特徴 成形品
1.射出成形 複雑製品を大量生産 カメラボディ
2.押出成形 一定の連続する製品 ホース、ペレット
3.ブロー成形 継ぎ目のない中空製品 ボトル、灯油缶、容器
4.カレンダ成形 ローラーで圧延 フィルム、シート
5.圧縮成形 熱硬化性樹脂、プレス 食器、お盆

学科試験の1問目を確実に正解して勢いを付けましょう!

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プラ太郎

プラ太郎

「射出成形業界を繋ぐ」プラファン運営者|特級技能士|若手に向けて射出成形スキルを熱血発信|俺たちの仕事 射出成形は超カッコいい|射出成形機をモチーフにしたプラモデルPLAIVE|

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