ご無沙汰しております。
平成30年末から、「Plastic Fan」の更新がストップしておりました。理由は、平成30年度 技能検定 特級 プラスチック成形 を受験のためです。
今回、初めて受験してみた感想をまとめました。
長文になりますが、今後の受験の参考になればと思います。
目次
1.特級 プラスチック成形 受験資格
1級技能士 取得後 5年以上の実務経験。
私は、平成25年度に1級合格でしたので、今回が初めての受験になります。
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2.特級 プラスチック成形の実施日程
特級 プラスチック成形 は、後期 技能試験となります。
2月3日(日)の、1日で学科と実技のペーパーテストで行われます。
・開始時間と試験時間は下記の通りです。
【特級】 | 開始時間 | 試験時間 |
学科試験 | 午前 10:00 | 2時間 |
実技試験 | 午後 01:15 | 3時間 |
3.特級 学科と実技の試験内容・合格基準
(ⅰ)とにかく試験範囲が広い
大きく分けて8科目です。
- 工程管理
- 作業管理
- 品質管理
- 原価管理
- 安全衛生管理及び環境の保全
- 作業指導
- 設備管理
- 現場技術
(ⅱ)他の職種と共通問題
機械加工、金型製作、メッキ、ダイカスト、パン製造など他の26種と共通となっています。
厳密にいうと、学科、実技共に「現場技術科目」はそれぞれの職種によって異なります。
(ⅲ)出題形式
【学科】
イロハニホの5択問題が、50問。
【実技】
筆記形式で解答する問題が70問程度
(ⅳ)合格基準
合格点 | 満点 | |
学科試験 | 65 | 100 |
実技試験 | 60 | 100 |
合格基準の点数は、1級2級と一緒ですね。
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4.受験に向けての勉強時間
合計勉強時間 176.0時間
私は、資格取得に向けた勉強をする時は、モチベーションを維持するために勉強時間を記録しています。
特級の試験内容は、現場で培った知識だけでは全く太刀打ちできませんでした。
過去問題を解いた初めての感想は、「これはプラスチック成形の試験か?!」って感じでした。
- 管理者向けの試験
- 他の職種との共通試験
なので、問われる知識が別次元でした。
ですので、今回はとにかく時間で勝負と決めて受験勉強をしました。
勉強時間 | 総勉強時間 | |
8月 | 5.0 | 5.0 |
9月 | 11.0 | 16.0 |
10月 | 1.5 | 17.5 |
11月 | 45.5 | 63.0 |
12月 | 15.5 | 78.5 |
1月 | 79.0 | 157.5 |
2月 | 18.5 | 176.0 |
こう見ると各月でかなりばらつきがあります。繁忙期だったり、自治会の活動が忙しかったりとなかなか勉強時間を確保するのは難しいものです。
1月は、仕事と受験勉強しかしていない生活でした。
平成31年元旦は昼から酒を飲んでいたので勉強はしていませんでしたが、2日からはガンガン勉強していました。
5.受験勉強の方法
インターネットをみても、【特級 技能試験】の参考記事はほとんどありません。
- どれだけ勉強すてば合格できるのか?
- どんな出題傾向か?
- 参考書はどれがおすすめか?
など、情報が少なすぎます。基本的に、1級合格後5年以上の実務経験と言う事なので、受験者自体の人数が少ない事も原因と思われます。
(ⅰ)【学科】【実技】過去問5周
情報がないので、、、とにかく過去問を解きました。
平成23年~29年までの7年分の過去問を入手して、ひたすらに解きました。
過去問だけでは、知識に偏りが出てしますので、並行して参考書を2冊と、通信教育資料(中古)を読み深めました。
1周目は、やはり解くのに時間がかかりました。2周目からはだんだんと問題の意味と内容が理解でき始めてきます。
4周目は、ほぼ100%正解で、5周目は最終確認という感じです。
開始日 | |
1周目 | 平成30年8月24日 |
2周目 | 平成31年1月3日 |
3周目 | 平成31年1月17日 |
4周目 | 平成31年1月24日 |
5周目 | 平成31年2月2日 |
(ⅱ)【習熟度の変化】
1周目:何がわからないかわからない状態。
2~3周目:なんとなく頭に入ってきた状態。
4周目:傾向が理解でき、応用が利く状態。
5周目:問題の意図が理解でき、ひっかけにも気付ける状態。
という感じです。
(ⅲ)【学科のポイント】
学科は、過去問を解いて参考書で解説を調べる方法がベストです。わからない問題をわかるようになると次第に点数が取れるようになります。
(ⅳ)【実技のポイント】
実技は、学科試験の応用と思って下さい。学科試験の内容を用いて解答する感じです。
ですので、知識の他に、【文章読解力】が必要となります。簡単に言うと【国語の力】です。
これはすごく苦労しました。初めの頃は問題を読んでも何を問われているのか理解できません。
特に「作業指導科目」は、問題を噛み砕く読解力、集中力が必要です。
(ⅴ)【睡魔との戦い】
試験勉強は眠くなります。仕事で疲れて帰ってきてから勉強。。。自ずと眠くなります。
そこで「15分寝る」回復法を編み出しました。ほんの少し寝ると、不思議と目が覚め睡魔がリセットされました。
少しでも睡魔が来ると「15分寝る」は、かなり効果ありです。無理に睡魔と闘っても勉強内容は頭に入りません。
(ⅵ)【過去問の入手方法】
過去2年くらいの過去問は新品購入ができます。ですがそれ以前の過去問は欠品しており入手が難しいです。私は、「ヤフオク」と「メルカリ」で平成23~26年の中古を入手しました。なかなか出品されないので、早めから計画が吉です。
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6.特級 試験当日 難易度と時間配分
【学科】
ゆっくりと50問を解いても、2時間の試験時間の内、1時間は余りました。
試験難易度は、ほぼ例年通り。出題傾向もほぼ変化なしです。
「現場技術科目」内容は、毎年少しづつ変化するのでここは点数が取りにくかったです。
【実技】
こちらはかなり焦りました。難易度はやはり学科より上です。
学科試験の応用問題という感じです。文章を読み解く力と集中力がカギです。
1回解き終わるのに2時間15分かかり、見直しが終わった時には2時間45分でした。
7.模範解答 自己採点結果
試験翌日2月4日(月)15:00から模範解答が好評されました。
さて結果は。。。
【学科】
88点/100点
【実技】
96点/100点
これは合格できたんではないでしょうか。
合格発表日3月15日が楽しみです。
8.下世話な話
今回の受験に際して自己投資しております。下記にまとめてみます。
項目 | 金額 |
受験料 | 21,000 |
参考書 | 3,600 |
参考書 | 2,600 |
過去問7年分
(一部中古) |
10,000 |
通信教育資料
(中古) |
3,000 |
合計 | 40,200 |
そこそこかかってますよね。なのでどうしても1発で合格したいです。