ボイドとは
射出成形加工におけるボイドとは、成形品の内側に空洞ができる状態です。製品内の内側に収縮することで、空洞は真空になります。真空ボイドとも呼ばれます。
外観が良くないことや、カットした後の表面に穴が開いてしまうこと、強度が劣ることが不良理由です。
ボイドのメカニズム
成形品の肉厚部において、表面は固化してヒケることなく、内側に収縮することで、真空の空洞になります。
(実験的に水中で成形品を切ったときに、空気の泡は出ません。)
ボイドが発生しやすい場所
ボイドは、製品の肉厚部や、ダイレクトゲート部など、冷却が不十分な場所に発生します。
ボイドの原因と対策
ボイドの原因は下記の通りです。
- 成形品の肉厚が不均等
- 保圧力が低い
- 冷却時間が短い
- 金型冷却水管の詰まり