インタビュー

【インタビュー】ノリスケさん 30代のスキルアップと働き方 

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ノリスケさんのプロフィール

工業大学で機械工学を学び、現在、金属とプラ製品のメーカー(社員数40名)に11年在籍。
CADを使用した製品設計、工場の保全、社内ウェブサイトの構築を推進しています。さらに、新商品の開発メンバーに抜擢され、ものづくりの枠を超えマーケティングや広報まで幅広く活躍されています。

高校生時代は、陸上競技に夢中でインターハイに出場した実力。大学生時代は、金属加工の勉強と、バイクのカスタムを通してものづくりにのめり込んでいったと語ります。

本日は、ノリスケさんに、30代のスキルアップや働き方をシェアしていただきました。

 

1.枠を超えたサポートでスキルアップし、信頼を獲得

ものづくり業界に限らず、社会人になってどんな道を歩んでいくかは、その所属先に大きく影響されます。【配属ガチャ】【上司ガチャ】なんて言葉があるくらいその所属先の業務内容や方針によって成長度は大きく変わります。様々な経験ができる職場や単純作業を繰り返す職場など、モチベーションやる気、将来設計にも関わります。
ノリスケさんの働き方は、所属の枠を超えた活動が特徴的です。

 

プラ太郎:ノリスケさんの業務内容を教えていただけますか?

ノリスケさん:CADを使用した金属部品設計をメインに、機械の修理や保全、ウェブサイトの運用、射出成形、最近では新商品の開発をしています。設計の合間に工場内を見て回り、工場の困りごとを解決しています。先日は、装置のモーター交換をしました。社内のLANを改善したりもします。
大きな会社ではないことと、若手が少ないこともあり、色々な仕事をやっています。
わからないことも多いので、基本的にネットで調べて、必要に応じて入門書を購入して、その都度学びながら対応しています。
工場をカスタムしていく感覚ですね。

モーター交換の様子

モーター交換の様子

CADや保全の参考書

CADや保全の参考書

プラ太郎:所属の枠を超えた業務は、様々な経験ができますね。

ノリスケさん:中小ならではのことと感じます。もともとものづくりが好きなこともあり、課題に対してどう解決しようと試行錯誤するのはとても遣り甲斐があります。
社員全員の顔と名前がわかる規模なので、職場では「いろいろな事ができる人」として認識されるようになりました。仕事しながら新しいことを学べるので知的好奇心を満たせます。

 

2.新商品の開発メンバーに抜擢と一気通貫の提案力の重要性

20代で仕事の知識と経験を積み上げ、30代に入るとその先の働き方を意識するようになります。自身のスキルをどう活かしていくか。また、そのスキルをどのようにアピールしていくのかも重要です。また、仕事ができるようになると、より広い視野・様々な角度で組織の課題が見えてくるものです。会社の課題を、いかに自分事として落とし込めるかがポイントと考えます。

ノリスケさんに、働き方や仕事のスタンスをお聞きしていきます。

 

プラ太郎:新商品の開発メンバーに抜擢されたそうですね。

ノリスケさん:経営層と社員数名からなる開発会議に参加して、新しいことにチャレンジしています。会社の強みは何なのか。社会のニーズはどこにあるのか。など、ものづくりをもう少し大きな枠で捉えた考え方ができるようになってきました。
BtoCの商品開発は、その売り方までを考えなくてはいけないので、マーケティングから広報まで広く習得しています。

プラ太郎:配属の枠を超えていろいろな経験をしてきたからこそ務まるポジションですね。ネットの知識もお持ちですよね。

ノリスケさん:学生時代にMIXIやアメブロをやっており、そこから自分のブログをワードプレスで立ち上げました。その経験から、自社ウェブサイトをワードプレスで再構築しました。今後は、新商品のネットショップを開設したり、そのPRコンテンツの作成もしていく予定です。

プラ太郎:新商品の開発で、他に注力されていることはありますか。

ノリスケさん:いろいろな人にお会いする様にしています。もともとの性格は、黙々と作業するタイプなのですが、今は積極的に気になる人にお声掛けしています。展示会でお会いした方や、地元の企業様などへ工場見学させてもらっています。

 

趣味のバイクカスタム

バイクカスタムの写真

学生時代のバイクカスタム

バイクカスタムの工具

バイクカスタムの工具

 

3.学びの種まきとスキルの見える化

スキルアップで重要なことは、自己満足でやめないことだと考えます。資格・免許制度を利用して○○のプロフェッショナルです。といえる様にスキルの見える化。どんなことができるのかを形にしたものが資格です。

様々なことにチャレンジされてきたノリスケさんだからわかるスキルの見える化をお伺いしました。

 

プラ太郎:資格取得やスキルの見える化などは意識されていますか?

ノリスケさん:新商品の開発を通して、改めて資格って重要だなと感じています。会社に技能士がいる、CAD技術者がいるとおのずと信用度はあがります。当人の言葉に重みが出ますし、説得力にも繋がります。先日、CAD技術者資格を取得しましたが、試験勉強を通して、体系的に学べたので職場で活かせる技術を再発見できました。こういったスキルの積み上げは、確実にお客様への提案力が強まると感じました。

プラ太郎:仕事への理解が深まりますね。今後取得を予定している資格はありますか。

ノリスケさん射出成形技能士にもチェレンジしていきます。いろいろな事を経験してきたので、そこそこできるんですがどうしても浅くなってしまうなと感じていました。継続して広く学びながらも専門性を高めるためにも資格取得を頑張ります。

射出成形の参考書

射出成形の参考書

電子工作の写真

新しくチャレンジしている電子工作

プラ太郎:プラファンの参加もその延長線上ですね。

ノリスケさん:そうですね。やる気のある人が集まるプラファンで色々な刺激をもらってます。類は友を呼ぶという言葉通り性格や仕事に対する考え方が近い人が集まっていると思います。
会社の課題に対して、こうしよう・ああしようと施策したり、失敗しながらチャレンジをシェアすることでお互い切磋琢磨できると感じています。

 

4.まとめ

30代ノリスケさんの働き方をインタビューさせて頂きました。熱量のある仕事ぶりが見れましたね。
射出成形業界で働く若手の1つのロールモデルですね。

本日のインタビューのポイントを下記にまとめてみました。

スキルアップと働き方

【ものづくりが、好き】が原動力

  • 中小企業の規模だからこそできる様々な経験を積極的に掴み、信頼作り。
  • 責任あるポジションを任されてもなお、学ぶ姿勢。
  • 会社の課題を自分事に落とし込んで行動することで、スキルアップも加速していく。
  • 広く知識・技術を身に付け、必要に応じて資格取得。

 

プラファンには、全国から熱量と感度の高い仲間が集まっています。
コミュニティを通して切磋琢磨していきましょう。
スキル・情報をシェアし、射出成形業界を盛り上げる活動に注力しています。

全国の射出成形業界を繋げる。俺たちの仕事 射出成形は超カッコいい。

 

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プラ太郎

プラ太郎

「射出成形業界を繋ぐ」プラファン運営者|特級技能士|若手に向けて射出成形スキルを熱血発信|俺たちの仕事 射出成形は超カッコいい|射出成形機をモチーフにしたプラモデルPLAIVE|

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