サンアロマー社PPのガス不良について

[yusa okada]

（お客様の関係で詳しく記載出来ない部分もありますので、ご承知いただければと存じます。）

サンアロマー社のPPを3グレード程使用しておりますが、どのグレードにおいても、共通して外観にガス傷のようなものが発生します。（マイクロスコープで確認したところ、ガスでほぼ間違いないです）
対象部品は10部品（金型）程度あり、ゲートは基本的にサブマリン or ピンゲートです。
ほぼすべての金型で発生があり、シボの外観部品であることから、少しのガス傷でもNG判定となってしまいます。
他社のPPでは発生がないため、困っております。

グレードが伝えられずに申し訳ございませんが、良い対策をお持ちの方はご教示いただけますと幸いです。

・ベントにおけるガスの逃がし方のコツ
・ベント以外でのガス対策
・条件面（樹脂温、背圧調整、サックバック等）での調整のコツ
・その他アドバイス

よろしくお願いいたします。

トピック

watanabe様

寄り添ったアドバイスどうもありがとうございます。

あまりにも特定PPでしか発生がないため、
社内でも、この正体は本当にガスなのか？という議論もあった中、
添加剤はあまり想定していなかったので、
非常に有難い回答で視野が新たに広がりました。

いただきましたアドバイスを元に、次のアクションに移りたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

yusa okada様
お世話になります。

オレフィン系樹脂の正式名称はポリオレフィンで、ポリエチレン（PE）・ポリプロピレン（PP）など、
炭素（C）と水素（H）のみで構成されています。
燃やすと水（H2O）と二酸化炭素（CO2）などになる樹脂の総称です。
ガスが発生しにくい、ガスの影響が少ない樹脂になります。
また、他のグレード等では発生しないとのことですので、
製品・ランナー形状、乾燥条件、材料名、成形条件等々は開示出来ないのも多々ありますし
逆にそれが無いと原因想定も困難になりますので、
添加剤の影響だと思われますので、材料メーカーOR購入商社に不具合を打ち上げして頂き
製品の成分分析を依頼して原因特定されたほうが良いかと存じます。
参考になれば幸いです。

watanabe

プラ太郎さん、マルさん

ご返信遅くなりまして申し訳ございません。
また具体的なアドバイスをいただき、誠にありがとうございました。

プラ太郎さん
ハングリーフィーダーは、恥ずかしながら初めて耳にしました。面白い仕組みがあるんですね！
調べていく中で、ベント式可塑化ユニットというものも見つけ、各社がガス対策品を考案している状況を見ると、ガスを制する者が射出成形を制するのだなと改めて感じました。
射出成形不良は諦めたら一生改善されないので、少しずつでも喰らいついていければと思います。

マルさん
気泡を条件で直すという熱い議論が行われていましたね！！
カタログ値は、可塑化が確実に行われる安全ラインで見ているんでしょうか。確かにカタログ値より、下限付近で成形していることが多いように思えます。
また進展がありましたら、ご報告いたします。

みなさま、今後ともよろしくお願いいたします。

yusa okada さん
はじめまして、マルと申します。
軽減くん、かわいいですね！

【ガスベントについて】
下記の記事が参考になるかもしれませんので、
良ければ見てみてください。

気泡を成形条件のみで直す情報をお願いします。

【樹脂温度について】
以前、樹脂メーカーの開発者に聞いた知識ですが、
カタログ値は基本的に温度が高めになっているそうで、
カタログ値より低くしても成形できるので、
成形できるレベルで出来るだけ温度を下げるのも一つの手段だと聞きました。

現段階で上記対応は難しいかもしれませんが、
参考になれば幸いです。

yusa okadaさん
特定の種類のみの発生なんですね。
ガスの発生が多いんですね。

ハード的な対策を2件ご紹介します。

取引きのある射出成形工場では、ナイロンのシルバーに、窒素発生装置を導入したところ改善しました。
ホッパー下に窒素を供給する機械です。

また、ハングリーフィーダーという定量送り出す機械も有効だと聞いたことがあります。

不良率改善の一助になれたら幸いです。

金型のガス逃げ改善策など、私も知りたいです。

また、別のアプローチがあればシェアします！

今後もよろしくお願い致します。

[投稿者]

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