エア溜まりのシワ発生、不良対策教えて下さい

プラスチックファン フォーラム 成形不良の悩み エア溜まりのシワ発生、不良対策教えて下さい

  • このトピックには6件の返信、4人の参加者があり、最後にG.Nテック ニゴG.Nテック ニゴにより1年前に更新されました。
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  • G.Nテック ニゴG.Nテック ニゴ
    参加者
    #5333
    9
    • 【製品情報】

    ◇樹脂:PP(ホモポリマー)
    ◇製品:計量容器(16個取り)ツバ有り        100CC

    【金型構造/成形機】

    ◇スリープレート
    ◇天面中央1点ピンゲート
    ◇ストリッパー突き出し
    ◇コールドランナー
    ランナー配置:トーナメント型(等長型)
    ◇キャビティ単独角入れ子
    ◇成型機:220トン

    【成形不良発生の状況】

    起型(当方は当時居ない)してから5年間経過し、計量の標線の追加で起型した金型メーカーで総バラシ改造後、トライ。
    製品の流れバランスが崩れて、スプールに近い内側2個のみ最終充填箇所にエア溜まりが発生。

    30%充填度で流れが天地方向で偏っていて、最終充填に近くなるとツバ部が先に充填しエア溜まりが発生し、射出速度、加熱筒温度設定、回転数、背圧等成形条件を色々と振ってみたが直せない状況になっている。

    原因は、現在、不明だが金型の「ズレ止めライナー」に調整シムが入っていた可能性が有りそう。

    まずは、同時充填をしてから、ズレ止めライナーのシム調整をしたいと考えました。

    原点に戻って文献や流動解析PR資料によれば、トーナメント型の等長ランナーでも射出速度によって同時充填にならないし、流動解析では、ランナーの適正化が必要とあります。

    【要望】

    費用を極力かけないで、同時充填の方法はあるのでしょうか?

    是非、経験のある方に教えて戴きたいです。

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  • G.Nテック ニゴG.Nテック ニゴ
    参加者
    #5354
    9

    G.Nテック ニゴです。

    皆さんのアドバイスに感謝致します。

    出来上がった金型を修正するには、関係者へ費用対効果と着手するための説得力が必要になります。

    エアー溜まりのシワ発生による特定キャビティ製品を全検することを考えたら、やはり、金型修正したいとですよね。

    立ち上げ当初の担当者は、定年退職していましたが、関係者の話しでは、充填することが難しく5回位トライ&エラーを繰返し、T1は16個の4個しか充填しなかったらしいです。

    トライ毎に製品の肉厚を4方向測定し、都度、真円になるように「シム」でキャビティを寄せたとのこと。

    次回のトライは
    ①金型「ガスベント」の加工(費用負担割合で検討中)
    ②成形機の型締力を投影面積からギリギリ落とす
    ③金型PL面に「ステンレスシム」取り付け
    ④キャビティ、ランナー冷却回路の部分温調

    尚、トライの結果は、差し支えのない範囲でご報告します。

     

    G.Nテック ニゴG.Nテック ニゴ
    参加者
    #5348
    9

    皆さんに、PL面の「ガス抜き」を指摘され、なるほど・・と思い、今日、金型を開いて確認しました。

    ご指摘の通り、製品ツバ部の外周に「ガスベントが加工して無い❗️」
    確かに、保圧切り替え位置までの射出時間は、2.0秒、計量150mm、キャビティ内のエアーが抜けなかったかも、知れません。

    PVC金型では、多くの「ガスベント加工」を何回も見てるのに~
    今まで大丈夫だったので3人でも、気がつきませんでした。ありがとうございます✨

    ランナー末端部、製品部ツバ外周に「ガスベントを設置」すべく金型メーカーに相談して見ます。

    追伸

    今度、類似製品があったら、今回の件で検索した多数個取りの流動解析を参考にミスミさんの「流量調整ボルト」をテストしたいです。

    iO MOLD TECHNOLOGYiO MOLD TECHNOLOGY
    参加者
    #5343
    7

    こんにちは。ニゴさん。

    iO MOLD TECHNOLOGY 岡野と申します

    すいません。以下追記です。

    ランナー部の最終先端部に、GAS VENT&溝を普通私たちは入れるのですが、現状の金型はどの様でしょうか?

    CAVI型板の裏面側です。

    ランナー部も当然充填時にGASを抜かないと、渦を巻いた状態でそのままCAVITYへ入って行ってしまう為、私たちはランナー部もGAS抜きをして金型を製作しております。

     

    以上、よろしくお願い致します。

    iO MOLD TECHNOLOGYiO MOLD TECHNOLOGY
    参加者
    #5341
    7

    こんにちは。ニゴさん。

    iO MOLD TECHNOLOGY 岡野と申します

    上記内容より、金型を一度全バラシして再組後TRYと言う事なので、基本入レコ等全てガスヤニや汚れ等清掃をしての再組立てだと思います。

    清掃後に再組立て、TRYならば、基本的に入レコクリアランス等からのガス抜けは、以前より良くなる方向だと思いますが、最終充填部辺りでエアー溜まりが発生すると言う事の為、充填中の型PLからのガス抜けが悪いのでは?と思います。

    本来、今迄問題なく成形出来ていて、再TRY後に多少充填バランスが崩れ、条件調整をと言う事であれば、エアー溜まりやガス調整の場合、射出速度、背圧、回転数等をメイン調整にすれば何とか改善するのでは?思います。

    それがどうにも変化無しと言う事であれば、やはり充填中のPLからのガス抜けが悪いのでは?と下名は思います。

    もし金型の型板PLに受圧プレートがあれば、プレートの高さをシックネスシム等で調整し、入レコPLの当たりを多少弱めにして、充填中のガス抜けを良くする形で試してみたら如何でしょうか?

    あとは型板ズレ止めサイドコッターの高さ調整など。

    またガスが溜まり易い傾向であれば、製品外周のPLのガス抜き溝、VENTが摩耗してダレていないか?

    VENT深さは適切になっているか?、またそもそもGAS  VENTがあるのか?等、確認してみては如何でしょうか?

    的を得た回答では無いかもしれませんが、参考にして頂ければ幸いです。

     

    以上、よろしくお願い致します。

    chusei.shizuokachusei.shizuoka
    参加者
    #5340
    3

    私もPL面またはピンゲートなのでランナープレートに簡易的にガス抜きを設置(ガムテープ・ステンレステープなど)ガスが抜けることで流れが変わるかを見極めて変わるようなら困窮対策をします。

    変化なしの場合は違う対策をとります。

     

    プラ太郎プラ太郎
    キーマスター
    #5335
    39

    ニゴさん

    型修前まで、バランスは問題なかったんですね。

    シムで当たりを調整して、バランス戻れば良いですね。

    PLにガムテープ張って、簡易的にガス逃げ、流れが変化するか試したりします。

    PPは乾燥不要なんですが、以前再生材のPPでシルバーと気泡が発生した時は、80℃で乾燥したら改善しました。色んな原料が混ざってたみたいです。

    多点ゲート型で、射速が遅い時と速い時で充填具合が違うのは、知りませんでした。

    ランナー通過時の発熱か冷却かで異なるんですね。

    参考になります✨

     

    話はそれますが、コールド8点ピンゲートのボトルキャップで、2点重量が入らず、別のキャビティはバリが張ってしまう事象がありました。

    その時は、ゲート径変えますか?と提案したところ、製品規格を広げてくれましたw

     

    何か改善のきっかけになれたら幸いです。

    引き続きよろしくお願い致します。

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G.Nテック ニゴ

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「特級プラスチック成形技能士」 成形工場42年間4部署 経験後工場長に/ 「この業界への感謝の想いを働いている全ての人の力になりたい」とG.Nテック起業/ 得意な領域 成形不良対策/PVC成形、PVC用金型の課題 / 公益財団法人埼玉県産業振興公社の「支援専門家」登録済/ コストダウン生産性向上不良品削減などの課題解決/製品見積書~量産まで

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