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iamさん
サイクル超過時(取り出しロボットの遅延など)に鼻垂れやコールドの原因になるので背圧を10Mpaで控えていたとのこと。
PVC成形では、背圧は10〜15Mpaが一般的で、20Mpaにすることもあります。
計量の2段切替があれば、計量完了手前で計量の15〜20%から、スクリュー回転数と背圧を15〜25%(周速1〜2m)位落としたり、ノズル温度だけ10℃位下げます。
それでも、ダメな場合は、サックバックです。空気を巻き込まないように速度を10mm/s位にして、3〜5mmサックバックします。
また、質問とは、関係がないかもしれませんが、ご参考にお願い致します。
PVC樹脂のスクリュー回転は、「周速8m±2m」で設計されているものが標準ですので、そこを基準にしています。
【事例】
①スクリュー径 D φ50mm
②周速 L 8m(80,000mm)
③スクリュー回転数rpm=L÷(π×D)
80,000÷(π×50)≒51rpm
④計量100mmとして、
□計量開始〜80mmまで
1段目 スクリュー回転 51rpm
背圧 15Mpa
□計量80mm〜計量完了
2段目 スクリュー回転 37rpm
(周速 6m)
背圧 8Mpa
なお、この周速の考え方は、横展開出来るように、スクリュー径40〜75φに適用しています。
あくまでも、目安ですので現場での5感と経験を加味し、「トライ&エラー」です。