三恵金型工業さん(富山県南砺市)
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獅子頭 金型(ししがしら かながた)
その外観に、一目で興味を持ち早速インタビューを依頼したところ、ご快諾いただきありがとうございました。
【獅子頭金型のメイキング動画】
獅子頭の開発の着想から、作成エピソード、その後伝統文化との融合から、ワークショップ活動までとても興味深いお話を聞けました。獅子頭金型造りから始まった企画が、さまざまな人を惹きつけていく過程はとてもワクワクです。
三恵金型工業の本多さん(設計課プロジェクトリーダー)と野中さん(設計課)にお話を伺いました。
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目次
1.自社金型の着想・目的
金型製作メーカーをされている三恵金型工業さんは、自動車部品、建材、自販機、ファスナーなど多くのジャンルのプラスチック金型作成をされています。金型メーカーさんが、どういった想いで自社金型造りをされたのか、企画のスタートをお聞きしました。
プラ太郎:獅子頭金型を企画されたのは、どういった経緯だったんでしょうか?
野中さん:自社のマスコットを作ろうという企画からスタートしました。技術力の向上、加工の腕を上げる、営業ツール、話題づくりなどの目的で金型を起こすことになりました。
プラ太郎:なぜ獅子頭を選ばれたんですか?
本多さん:金型の開閉と口の動きをイメージして獅子頭が思い浮かびました。地元南砺市井波の伝統芸能が、頭の片隅にあったのかもしれません。
プラ太郎:この金型は、その外観が特徴的ですね。
本多さん:そうですね。金型自体が獅子頭のデザインになっています。限られた予算と、デザイン、機能を全て満たすのに色々試行錯誤しました。
2.社内外のコミュニケーションツール
三恵金型工業さんでは、社内マスコットの金型製作を通して、社内外で、コミュニケーションが生まれたそうです。
プラ太郎:獅子頭金型の開発エピソードを聞かせていただきますか?
本多さん:設計から加工まで全ての部署から意見を出し合って、形造っていきました。デザインや構造を最適に仕上げていくことはもちろんですが、金型の開閉時に音を付けたり、目を光らせたりと、+αのギミックは、こうしたら面白いんじゃないかと後から追加していきました。
プラ太郎:取引先や関連会社の皆さんの反応はいかがでしたか?
野中さん:出来上がった獅子頭を持って行った時、みなさん喜んでくれました。会社のPR、営業の話題作りに一役買っています。
3.地元の伝統と繋がり 新しい価値を提供
三恵金型工業さんでは、完成した獅子頭金型をもって、富山県井波市の伝統文化・彫刻会館にご挨拶にいき、交流がスタートしたそうです。
プラ太郎:獅子頭金型を、伝統芸能・彫刻会館にお持ちになった時の心境をお聞かせください。
本多さん:獅子頭金型を作りましたが、私たちは芸術の専門家ではありません。彫刻職人さんの作品に失礼かなと思って、ご意見を伺いに行きました。すごく緊張したことを覚えています。実際に金型と成形品をお持ちしたところ、すごく喜んでくださいました。
プラ太郎:彫刻と金型切削の交流は、とても興味深いですね。
本多さん:獅子頭をモチーフに作成した金型を褒めていただき、嬉しさと安心した気持ちです。
4.地元イベントのワークショップ出展
地元の伝統文化に触れることで、獅子頭金型が地域のイベントに出展する機会が増えていったそうです。
プラ太郎:彫刻協会や地域コミュニティの活動に参加していると聞きました。実際にどんな活動をされているんでしょうか?
野中さん:お祭りやイベントなどに参加して、ワークショップを開催しています。塗装前の獅子頭の成形品をイベント来場者さんにお配りして、色塗り体験をしてもらっています。お子さんから大人まで幅広く楽しんでもらっています。
プラ太郎:すごい展開ですね。伝統文化の新しい価値提供ですね。
本多さん:男性の方、特にものづくりに従事されている方は、獅子頭金型がとても興味深いみたいです。型を開閉してお見せしています。
5.道の駅で販売& いろんな獅子頭 女性に人気
そんな獅子頭金型のさらなる魅力は、その塗装のバリエーションとデザイン力にあります。スタンダードな塗装から、お菓子に扮した獅子頭、アニメ塗り、鬼ヶ島のジオラマ、さらには、サッカーチームの獅子頭。
バリエーションを増やしていくことで、新しいファンを獲得しているとお話いただきました。
プラ太郎:色塗りのバリエーションが多くて驚きました。
本多さん:いろいろなデザインを試しています。もともとアニメやモデリングをやっていたので好きが高じてこだわってデザインをしています。
プラ太郎:これらは市販されているんですか?
野中さん:地元の道の駅で販売しています。結構女性に人気で驚いてます。現在、基準色5種の販売しております。色塗りから楽しみたいという要望を受けて、無地成形品の販売も検討しております。
プラ太郎:お客さんの好きに色を塗ったり、カスタムできるのは楽しいですね。
本多さん:エマルジョン塗装という、室内で使用しても匂いが気にならない塗装が市販されていますので、気軽に始められます。
6.さまざまなバリエーションの獅子頭金型の作例集
本多さんが、空き時間を利用して少しづつ作りためた作品集です。
どれも完成度が高く、女性ファンが惹きつけられる理由に納得です。
技術向上、会社のマスコット開発を目的として始められた企画が皆に愛される文化になっていました。
作り手の熱意を体験できるワークショップを通してさらに新しい魅力が広がっています。
7.プラスチック金型修理・メンテナンスナビ
三恵金型工業さんでは、新規の金型製作の他に、金型修理・メンテナンス事業をされています。
図面のない古い金型の修理で困っていませんか??
射出成形工場の廃業や金型の移管で問題になるのが、【図面がない問題】です。一般的な金型屋さんでは、図面がないと修理やメンテナンスができません。特に古い金型はバラしたら最後、各所が劣化・破損しており、そのままくみ上げられないことが多いからです。こういった理由から、図面のない金型の修理・メンテナンスは、経験豊かでかつ技術力が高くなければ対応できないのです。
三恵金型工業さんでは、図面のない金型でも修理・メンテナンスが可能です。
プラファンを見て三恵金型工業さんにお問合せをされた方へ
担当者様に、「プラファン見たよ」とお伝えいただけたら今後の励みになります✨
下記サイトから実例紹介をしています。お問い合わせはリンク先から
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プラスチック金型 修理・メンテナンスナビ - 富山県の金型メーカー「三恵金型工業株式会社」
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