ニゴです。
ボランティアが一段落したので投稿します。
金型メンテナンスについて、私が勤務していたPVC樹脂の継手メーカーですが、1970年頃、その時代の工場長(後の3代目社長)が
【100%金型を外注していては、「金型の細部がわからなくなる」ということで、会社の中に工作課という部署を作ったと聞きました】
成形機30台に対し、工作課は8名
新型・改造班3名(月1型の新型)、修理及びメンテナンス(生産終了後)が4名、責任者1名の構成
新型は、自社製品のPVC継手の更新型がメインで、金型設計は教育も兼ねて、生産技術部の入社1年生が先輩のアドバイスを聞きながら、T1〜量産移行までを担当(スプール、ランナー、ゲート設計は当時マル秘だった)
また、オーバーホールのタイミングは、成形品の出来栄えと生産終了後の金型点検で判定していました。
尚、工作課等がない会社においては、型替え者がやる所が多かったです。
型替え者の【実施事例】抜粋
○PVC 金型 メンテナンス項目
1. 生産終了後のメンテナンス種類
(1) 成形機上「日常 成形機上メンテナンス」
(2) 成形機上「調整 成形機上メンテナンス」
(3)金型降ろした状態 「ロング生産 メンテナンス」
(4)金型降ろした状態 「フルメンテナンス」 金型整備場での総バラシ、
一応、金型構造やメンテナンスの指導を受けた人が実施
(複雑な金型は「金型メーカーに依頼」)
2.成形機上メンテナンス項目
1) バリの発生
①ウイッチボルト折れ
②ウイッチライナーボルト緩み
③ スライド突き当て面の樹脂破片付着
④エアーベント部、 WL部腐食
⑤トンネルゲートの樹脂カス付着 (PLつぶれ)など・・・