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こんにちは、tomorick19さん。
iO MOLD TECHNOLOGYの岡野と申します。
内容拝見させて頂きました。
インサート金具のある付近から、またインサート金具に直角にぶつかる方向でのGATEでは、やはりウェルドラインは発生し、完全に消すのは難しいのではと思います。
GATE位置を変更し樹脂流動の方向を変えるのが一番だと思います。
インサート金具の反対側の端面からのGATEが効果的ですが、しかし懸念事項を検討する必要がありますね。
この部品の用途がわかりませんが、ドライバーの様な使い方であれば、インサート金具の反対側の端面部は人が手で触る部分の為、GATE CUT痕部を触って万が一怪我をする、また触って違和感があると言う様な懸念があり、やはりその部分にGATEを入れるのは製品的には敬遠されがちだと思います。
また樹脂の合流部がこの場合はインサート金具側の樹脂端面付近に来る為、ウェルドラインがはっきり無くても合流部は強度的に劣るかと思います。
その為、ドライバーの様な用途であると、インサイト金具側の樹脂部に大きなトルク力がかかる為、場合によっては樹脂部が割れたり、ヒビが入ったりと問題が出る懸念もあるかと思います。
インサート金具がある部品で、どうしてもインサート品付近からGATEを入れる場合、インサート金具に直角に当たるGATE位置ではなく、インサート金具に並行に樹脂が流れる様にGATEを入れる事も型ではよく対応します。
また成形時は、金型温度、樹脂温度を高めに設定し、合わせて射出速度もUP方向で、高温で早めに樹脂をぶつからせるようにしたりします。
ちなみにGATE位置は、例えば以下の図の様な位置です。
的を得た回答では無いかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。
以上、よろしくお願い致します。