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iamさん
参加します。
ポリウレタン(以下TPU)の押出グレードでロング生産の経験でありますが、種類が少ないのでモールドデポジット(以下MD)の経験はありません。
しかし、PVC成形での配合で、成形機スクリューや金型に付着したり製品に発生するプレートアウト(簡単にいうとお互いに相性が悪い顔料や滑剤が押し出される)という症状にMDは似ています。
応急対策は、
①皆さんが指摘している乾燥です。(除湿の方が良い)、樹脂内部の水分を無くし、低温均一溶解及び、背圧を上げてガスの発生を抑制。
外観のフローマークやボケが出ない程度に。
②成形機ノズル、スプールの抵抗を少なくし(太く)、ガスの発生を減らす
③金型にガスベントをつけることは非常に効果があるが、製品突出し.PL.入子、ランナーにもガスベントを設ける。
特に、最終充填箇所に突き出しピンを2重(パイプ)にし、動く場所にガス逃げを設置します。
動かない場所は、いづれ、詰まって入子をバラす必要があります。
恒久対策
①金型が移管型ならば、材料も支給かもしれませんが、ほぼ同一グレードで材料メーカーを変える
TPUの専門メーカーや売上げ上位の2社位で、技術屋に相談(事例;添付資料参照)
どうしても、金型改造代や材料試作代がかかるので、最悪、折半にするため、先方がよければ、受注先や中間商社に提案し立ち会っていただければ、1番いいですよね。
いづれにしましても、納期がない、お金はかけれなく、製造にMDと製品の検品を押し付けて来ますので、
皆を巻き込んで、一歩づつでも前進して下さいな。✨