射出成形の仕事

射出成形 自重落下製品 グリース汚れ付着対策

2021年12月2日

射出成形で成形された製品は、大きく分けて2種類の方法で取り出しされる。
1.自重落下
2.取り出し機

自重落下は、金型直下で製品受箱で製品を受け取る方法です。
製品が金型からエジェクト⇛製品箱へ落下までの短い距離ですが、ここで問題になるのが「製品の汚れ付着」です。
エジェクトされた製品が
金型ガイドピンやスライド摺動部のグリース
成形機プラテンレール、タイバーのグリース  など
付着してしまいます。

製品箱で受けているので、1つでもグリースの付着があると、製品箱内で他の製品にさらに汚れが広がっていきます

本日は、自重落下製品への成形機、金型のグリースの付着対策を解説していきます。

1.自重落下製品 グリース付着の原因

エジェクトされた製品が自重落下で取り出しああれるので、直下に準備した製品箱まで短い距離とはいえ、
製品はそのまま製品箱までスムーズに落下しません。

自重落下製品のグリース付着原因がありますが、様々な原因が混ざって結果として
グリース汚れが付着します。
【汚れ付着の原因】
静電気で飛散する
突き出しバランス、速度で飛散する
金型構造  など

全ての原因に対して、予防策を講じて「最適は環境」に整える必要があります。

2.自重落下製品 グリース付着の対策

グリース付着汚れは、色々は原因が混ざって起こります。

一つ一つに対策を講じていきましょう。

①静電気

製品が多数個取り軽い時、静電気の影響を多く受けます。
もともとプラスチックは帯電していますので、自重落下する時に、製品同士が引き寄せ、反発
いろんな方向に飛散していきます。

(ⅰ)除電器

イオンを放出し、帯電した製品を除電する除電器を金型天面に取り付けることで予防できます。
【射出成形で使用される一般的な除電器】
・100V電源でイオンを発生
・発生したイオンをエアーで製品に吹く

(ⅱ)飛散養生

製品がエジェクトされた後、プラテンレールやタイバーへ飛散しないように
金型側面に養生することで防止できます。

参考画像

 

一般的にはビニール袋や、プラ段などを使用し養生します。
しかし、隙間が多くなかなか思う様に養生できません。
時に金型に挟み込んでしまい、金型保護のアラームで成形中断することも多いです。

おすすめグッズの紹介

金型の側面に収縮式のスクリーンを設置することで、隙間が最少にすることができます。
ミスミ クリーンバリアシステム
ミスミ マグネット固定式飛散ガード

参考動画

②突き出しバランス 速度

製品のエジェクター設定で飛散が大きく変わります。
・エジェクターピンに少しバリがさすと、離型が悪くなります
突き出し速度を少し高めにすることで、離型を助けます。
・エジェクター速度が遅すぎると製品が、金型をつたって落下し汚れの原因となります。
・エジェクター速度が、速すぎても、キャビ側に製品が当たってしまったり、
エジェクターピンの破損にも繋がります。

量産中に、製品の落下状態を確認して、都度調整しましょう。

③金型構造

金型構造も付着に大きく影響します。

(ⅰ)ガイドピン

ガイドピンは一般的にコア側についています。
エジェクトされた製品がガイドピンに乗ってしまうことがあります。
特に多数事取りの金型に多い現象です。
ガイドピンに乗った製品は、次ショットでガイドピンブッシュに挟まれ潰れます
金型保護で成形機が停止すればその都度除去できますが、
停止しないと、潰れた製品が落下し、製品箱に混入してしまいます。
これは、汚れ付着+潰れた製品の混入となり大問題です。

対策としては、
・ガイドピンをコア側からキャビ側に設置し直す
・ガイドピン地側を、短いものと交換する。
・前項で紹介した除電器を使用し、直下に落下させる。 などが効果的です。

(ⅱ)スライド摺動

上下スライドの製品を自重落下させる時は、製品が下スライドに当たって汚れの付着になることがあります。

対策としては、

金型を90°かいてんしてスライドを上下⇛左右開きにすることで改善します。

(ⅲ)型開き量

金型の構造で、突き出した製品がキャビ側の入れ子に乗ってしまうことがあります。

対策としては、
型開き量を大きくして、飛散製品がキャビ側に乗らないようにします。
型開き量は最少が一番サイクル短縮になりますが、
製品がキャビ側に乗り⇛潰して、金型破損、成形停止、製品受箱に混入のほうが問題です。
毎ショット、確実に落下させることが重要です。

3.まとめ

グリース汚れの付着は、1つ⇛製品箱の中で広がり大問題に発展します。
様々な原因が複合しておこる為、製品を製品箱にスムーズに落下させる環境を整えることが重要です。

せっかく自重落下でパカパカ成形したのに、検査工程でグリースを一つずつ拭き取りはムダな作業です。
医療や食品分野であればグリース付着は箱単位で不良になってしまいます。

しっかり予防策を講じて、良品を作る。

積み重ねてがっちり利益を残していきましょう。

 

 

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