プラスチックの成り立ち

プラスチックの教科書 9.ナフサの分解 精製 技能検定 射出成形 1級2級

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プラスチック・ファン

特級技能士が教える技能検定対策 「射出成形作業」

にお越しいただきありがとうございます。

 

プラスチック成形の仕事をする上で、必要な知識をまとめた

 

【プラスチックの教科書】

 

を作っていこうと思います。

 

第9回は「ナフサの分解 精製」です。

 

初心者でもわかる様に簡単にわかりやすく解説していきます。

中級者、ベテランには、「そんなの知ってるよぉ」という内容です。

自身の知識の再確認としてお使い下さい。

 

一緒に、プラスチックの勉強をしていきましょう!!

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↓前回までのおさらい↓

第1回 プラスチックとは

第2回 プラスチックの歴史

第3回 プラスチックの種類 ①汎用プラスチック

第4回 プラスチックの種類 ②エンプラ

第5回 プラスチックの種類 ③スーパーエンプラ

第6回 プラスチックの種類 ④エラストマー ⑤生分解プラスチック

第7回 石油精製 プラスチックの元

第8回 結晶性と非結晶性

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1.【ナフサ】はプラスチックの基

以前記事にて、プラスチックは、原油を精製することで得られますと解説しました。

↓↓↓

第7回 石油精製 プラスチックの元

 

原油精製から得られる

【ナフサ】

を化学反応させることでプラスチック原料になります。

 

原油→ナフサ→プラスチック原料

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2.ナフサからプラスチックになるまで

図解していきましょう。

(ⅰ)パイプラインでナフサ分解工場へ

原油精製工場で、わけられた【ナフサ】は、透明でガソリンに似ています。

そのナフサは、パイプラインを通って、ナフサ分解工場に運ばれます。

(ⅱ)ナフサを分解炉で加熱する

800℃に加熱された分解炉にて、ナフサは分解されていきます。

高温の炉で、ナフサは分子レベルでバラバラになり、ガス状になっています。

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(ⅲ)分留装置でわける

高温で分解されたガスを、分留塔でわけます。

簡単に説明すると、重さによって分けていきます。

分留塔の高さは高いもので90mにもなります。

取出すプラスチック原料1つに対して1つの塔が必要です。

(ⅳ)各分留塔から取出す。

各分留塔から、

  • エチレン
  • プロピレン
  • ブタジエン
  • ベンゼン
  • トルエン
  • キシレン

を取り出します。

ベンゼン、トルエン、キシレンは分留→抽出して取出されます。

成分 分留割合(%)
エチレン 29
プロピレン 19
ブタジエン 11
ベンゼン 21
トルエン
キシレン

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プラ太郎

プラ太郎

「射出成形業界を繋ぐ」プラファン運営者|特級技能士|若手に向けて射出成形スキルを熱血発信|俺たちの仕事 射出成形は超カッコいい|射出成形機をモチーフにしたプラモデルPLAIVE|

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