プラスチック・ファン
特級技能士が教える技能検定対策 「射出成形作業」
にお越しいただきありがとうございます。
プラスチック成形の仕事をする上で、必要な知識をまとめた
【プラスチックの教科書】
を作っていこうと思います。
第1回は「プラスチックとは」です。
初心者でもわかる様に簡単にわかりやすく解説していきます。
中級者、ベテランには、「そんなの知ってるよぉ」という内容です。
自身の知識の再確認としてお使い下さい。
一緒に、プラスチックの勉強をしていきましょう!!
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1.様々なプラスチック
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現代社会、プラスチックでできています!
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というくらいプラスチックであふれています。
・キッチン
キッチンを見渡してみましょう。
- 電子レンジ
- コンロ
- カップボード
- 冷蔵庫
- 食器
- 食品容器 など
家電の多くにプラスチックは使われてます。
・食品容器
- 肉や魚のパック
- スープや液体パウチ
- ペットボトル
- スーパーのゴミ袋 など
食品容器にも、多くのプラスチックが使われています。
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・車
内装部品は、プラスチック部品です。
・医療、研究分野
- 注射器、点滴
- 検査キット
- 医療機器
- 設備 など
プラスチックが人の命をつないでいると実感します。
現代社会の発展はプラスチックの発展といっても過言ではありません。
あまりにありふれていて当たり前の存在がプラスチックです。
そんなプラスチックの基礎を勉強していきましょう。
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2.プラスチックとは
・言葉の由来
プラスチックの言葉の由来は、ギリシャ語の「Plactikos(塑造の)」です。
「成形できる。自由な形にできる。」という意味です。
プラスチックの特徴の一つ、「熱すると溶けて、冷めると固まる」ってことですね。
・天然と人工
プラスチックのことを「樹脂」といいますね。
プラスチックは正確には、合成樹脂です。
もともと自然界に樹脂は存在しています。「天然樹脂」です。
- 松ヤニ
- 琥珀
- 漆
- 天然ゴム などです。
昔から、人々は天然樹脂を生活に役立てていたんですね。
そんな、樹脂を人工的に合成したものが「合成樹脂」です。
・合成樹脂
天然樹脂の扱いは難しく、生産量に限りもあることから、人工で樹脂を作ろうと言う事で、合成樹脂が開発されました。
合成樹脂は、高分子物質と呼ばれます。
高分子物質は、分子量の大きい物質のことです。
ポリプロピレンを例に簡単に説明していきましょう。
ポリプロピレンの「ポリ=たくさん」という意味になります。
プロピレンがたくさん集まったものが、ポリプロピレンです。
プロピレンは、石油精製の際に副産物として発生する常温で気体の物質です。
そのプロピレンを化学反応させて、たくさん連結させたものがポリプロピレンになります。
高分子の分子量によって、特徴が異なっていきます。
- 強さ
- 剛性力
- 抵抗力
- 溶融温度
- 流動性 など
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・大きく分けて2種類のプラスチック
(ⅰ)熱可塑性(ねつかそせい)プラスチック
熱すると溶けて、冷やすと固まるプラスチック。
【チョコレート】に例えられます。
プラスチック成形の、多くは熱可塑性樹脂です。
溶かして型に入れ製品を作ります。
(ⅱ)熱硬化性プラスチック
熱を加えると固まるプラスチックです。
【クッキー】に例えられます。
耐熱容器などは熱硬化性樹脂で作られます。
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