まず射出成形工場では、成形品を製造、販売することが生業です。
成形工場に勤務されている
- 20~30代の初心者
- 新人教育担当者
向けに、射出成形業界の仕組みを簡単丁寧に解説していきます。
1.製造業の仕組み
「ものづくり」をして社会に貢献する業態です。
材料を加工して、製品を作ることが価値になります。
日本国内の製造業内訳は下記の通りです。
- 電気・機械
- 食料品
- 輸送機械
日本産業の雇用先割合は下図の通りです。
サービス業、卸売・小売業に次ぐ日本を支える産業です。
(出典)総務省「ICTによる地域雇用創出に向けた課題と解決方策に関する調査研究」(平成27年)
2.射出成形業の仕組み
もちろん射出成形業は【製造業】になります。
射出成形工場の簡単な流れ
- 原料を仕入れ
- 射出成形機+金型で加工
- 出荷
(ⅰ)仕入れ「インプット」
上図で言うところの原料が仕入れです。
「仕入れ」はインプットとも言います。
(ⅱ)出荷「アウトプット」
上図で言う製品をお客様へ納品することです。
出荷することで「売上」が立ちますね。
(ⅲ)工賃
「出荷」-「仕入れ」=工賃
シンプルに、差額が工賃(加工賃)になります。
(ⅳ)工賃に含まれる経費
工賃(加工賃)の中には、加工するのに絶対かかってしまう費用が含まれます。
簡単に仕分けると下記の通りです。
- 電気代
- 人件費
- 設備(成形機、車両など)償却費
- 設備施設の消耗費
- 営業費 など
(ⅴ)付加価値
「工賃」-「経費」=付加価値
仕入れ→加工→出荷の流れの中で、残ったお金です。
【自社が産み出した価値】をお金に換算したもの。
よく現場で、「付加価値もっとあげろ!!」って耳にしますよね。
製造業の場合、利益、儲けとも言われますね。
この付加価値をあげることが自社の強みになります。
逆に、付加価値の低い会社は、
- いつも忙しい
- バタバタしている
- 不良が多い
- いつの日か潰れてしまいます。
次回は、この【付加価値の最大化】についてお話していきます。