技能検定 射出成形作業 学科試験 において、問題となるポイントは、
- 専門知識が必要
- 出題範囲が広い
- 勉強時間の確保 の3つです。
本日は、【学科試験の合格】にコミットして勉強のコツを解説して行きます。
目次
学科試験 勉強のコツ
1.無知の知
まず最初に理解しておいてもらいたいことは、、、
「プラスチック成形=専門分野」です。
ですので、NO受験勉強では
「まったく理解できない。。。どうしよう。。。絶対不合格。。。」だと思います。
その印象は、受験者のみんなが抱くものですので普通です。
今まで学校で勉強してきた国語、数学、社会、理科、英語などの一般教科の知識では問題を解けません。
受験勉強を通して、射出成形の【知識】を身につけていく事を意識しましょう。
最初は【無知】で構いません。
2.目的は合格
- 学科試験の勉強を何から始めればいいんだろう?
- よし、プラスチックの知識を付けよう!
- 「プラスチックの基礎」「プラスチック金型設計の基本」「プラスチックの未来」など参考書を買って、一から勉強するぞ!」
さてさて、この勉強方法は、良いと思いますか?
プラスチック成形の基礎を学ぶことは良い事です。ですが、学科試験の勉強方法としては、非効率です。
試験日まで、勉強期間は限られています。
「学科試験の合格が目的」ですので、学科試験に出る問題の知識を優先的に身に付けていきましょう。
3.データから読み取る
合格点が65点/100点ですので、33問/50問を正解する必要があります。
まずは、学科試験の試験科目割合を見てください。
試験科目 | 割合(%) |
1.共通 | 10% |
2.成形法 | 30~40% |
3.成形機 | 15~20% |
4.金型 | 10~20% |
5.材料 | 10~20% |
6.関連JIS | 4% |
7.製図 | 3% |
8.関連法令 | 4% |
【1.共通】~【5.材料】までの、出題割合が高い事がわかります。
反対に、【6.関連JIS】~【8.関連法令】は、低いです。
合格点を取る為には、出題割合の高い科目を重点的に勉強しましょう。
4.効率的な勉強方法
さて、本題に入る前に、もう一度おさらいしておきましょう。
技能検定 射出成形作業 学科試験 において、問題となるポイントは、
- 専門知識が必要
- 出題範囲が広い
- 勉強時間の確保 の3つです。
試験日までの限られた時間の中で、合格に必要な知識を詰め込むか!!!が問われます。
技能検定に出題される科目の知識を効率的に習得するベルトな方法は、
過去問と解説書を有効的に使いことです。
(ⅰ)過去問題解説集を活用
過去問題集より、過去問題解説集が良いです。
理由を3つにまとめました。
- 過去問題集には、正解は「正」「誤」、「イ」「ロ」「ハ」「ニ」しか書いていません。解説集には、それぞれの問題の解説が書かれていています。
- 「プラスチック成形=専門分野」なので、間違えた問題1つ1つを、なんで間違えたかを調べるのにすごく時間がかかります。
- 仕事で疲れて帰ってきてから、勉強するのでいかに短時間で知識を習得するかがポイントになります。調べているうちに、勉強がおっくうになってしまいます。
(ⅱ)過去問題の解き方
過去問題は5回解くと、ほぼ内容がインプットされます。これは、私が特級技能検定の受験で得た実データです。
【過去問の解き方 参考】
- 1回分を解いてみよう。時間がかかってもいいです。
- 間違えた問題は解説書を参考にする。
- そして、違う年の問題を解いて、解説書で理解を深める。
3~5年分の過去問を、「解いて、解説を読んで理解を深める」を、5周繰り返す。
【過去問を解いていく習熟度】は下記の通りです。
- 1周目:専門用語が多く、問題を解くにも時間がかかる。何が何だかわからない状態。
- 2~3週目:なんとなく頭に入ってきているレベル。
- 4週目:問題を暗記できるレベルで、ほぼ100点。応用が利く。
- 5周め:問題の意図が理解でき、出題者側のひっかけに気付ける様になる。
過去問で100点を取れるようになれば、ほぼ100%合格できます。
新出の問題も毎年追加されますが、合格点は65点ですので、余裕です。
5.まとめ
技能試験で問われている問題を解けること。が重要です。
過去問+解説集を通して、有効的に知識を身につけて下さい。