本日のテーマは「緊張」です。
試験前になると、人はなぜ緊張するのでしょうか?
人が「緊張」する時の心の状態はどうなっているのでしょうか?
どうすれば「緊張」をうまくコントロールできるのでしょうか?
今日は「緊張」の原因は?そして「緊張」をどうコントロールするか?についてお話させて頂きます。
目次
1.「緊張」3つの原因
(ⅰ)いつもと違うから。
実技試験は、普段と違う‘場所’‘成形機’‘試験官の目’だから緊張してしまうが1番の原因でしょう。隣にはもう一人の受験者がいます。競い合うわけではないのですが、進み具合が遅れてしまうと一気に緊張してしまいます。
(ⅱ)失敗することへの恐怖心。
技能検定の受け付けは4月上旬です。そこから試験日まで練習・特訓を重ね、技能・技術を身につけてきました。年に1回開催の技能検定試験ですので、やはり失敗したくないという思いから「緊張」してしまうものです。
(ⅲ)周りからの期待と自分自身のプレッシャー。
職場の同僚、上司からの期待はやはりどの会社も大きいです。とかく射出成形工場における技能検定資格というのは、「取って晴れて一人前」的なステータスです。
周りからの期待と共に自分自身へのプレッシャーでどんどん追い込まれていきます。特に技能検定の受験回数を重ねれば重ねるほど「緊張」は増していきます。
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2.「緊張」をコントロールする6つの思考
(ⅰ)「緊張」は、「やるぞっ!!」のサイン。
まず第一に「緊張」することは、悪いことではありません。適度な緊張状態でベストパフォーマンスは発揮されます。「緊張」している状態は、臨戦態勢が整った証拠です。
(ⅱ)「緊張」は、自信の表れ。
「緊張」状態の心は、「失敗したくないなぁ。」と不安になっている状態でもあります。
ただしこの「不安」は「自信」の裏返しの感情です。
言い換えると、「緊張」状態の心は、「不安」だが「自信」もある状態ということです。
そもそも試験に向けて練習・特訓をしてこなかった自信のない人は、「緊張」しません。試験前から諦めてしまっています。
「緊張」して「不安」が表に出てきているだけです。「自信」満々でいきましょう。
(ⅲ)頭真っ白「過緊張」のステップを知る
先述したとおり適度な「緊張」は、必要です。ただし頭が真っ白になってしまう程の「過緊張」は要注意です。
実技試験において「過緊張」に至るまでのステップは決まっています。
1.ミス・トラブル発生。
2.時間に追われる。
これしかありません。これが複数回合わさって「過緊張」状態に至ります。
イメージとしては、器に水が溜まっていき、最後に溢れだす感じです。
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(ⅳ)「緊張」と「余裕」
「緊張」=「不安」と「自信」とお話させていただきましたが、この両面は自分自身の感情です。
「緊張」に対して「余裕」とは、第三者の目で1歩引いて見ることです。
ミス・トラブルに陥った時に必ずあなたを冷静にしてくれます。冷静になれば、「1つのミスなんて気にすること無い、時間は十分にあると気づけます。」
この「余裕」の目を持つことが、1つのミス・トラブルを起動修正出来るポイントです。
(Ⅴ)「緊張」と笑顔
「緊張」でガチガチになった時は、にこっと笑いましょう。口角をあげると不思議にスッっと胸がすくのが分かると思います。
例をあげれば、笑ってはいけない状況で、「緊張」が増すと、おかしくもないのに笑ってしまうことがありますよね。これは「緊張」を緩める為の、人間の本能です
ですので、「緊張」が高まってきたら無理して笑いましょう。
(Ⅵ)「緊張」と向き合う
「緊張」があなたを襲ってきたら、思い出して下さい。
0から学び始めた射出成形も、今では製品を作れるまでになりました。
あなた自身の努力はもちろんですが、家族の尽力、又は同僚、上司が必死であなたに教えてくれたお陰ではないでしょうか。
同僚、上司の期待は、ただのプレッシャーではなく「おまえなら大丈夫!」という「応援」だということに気づいて下さい。
「緊張」したら「俺は十分に練習・特訓した。それに応援してくれる家族、仲間がいる。」と思い出して下さい。