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成形不良まとめ② 技能検定 射出成形 実技試験

成形不良のまとめパート②です

各事象ごとに

  • 事象の確認
  • 成形機・成形条件による要因
  • 金型による要因
  • 原料による要因

をまとめました。1つづつ確認していきましょう。

6.黒状(ブラックストリーク)、ヤケ

黒状:製品内に縞模様や黒点が発生する事象。

ヤケ:金型内のガスベント不良により、逃げ場がなくなったガスが高温高圧になり製品が黒く焼ける事象。

成形機・成形条件による要因

  1. シリンダーの滞留時間が長い
  2. 射出圧力が高い
  3. 射出速度が速い
  4. シリンダー・スクリュウに傷

<対策>

  1. シリンダー径を再設定、成形機の再選定
  2. 射出圧力を低くする
  3. 射出速度そ遅くする
  4. シリンダー・スクリュウのメンテナンス、修正

金型による要因

  1. ガスベント不足
  2. 金型内に油等の付着
  3. 金型メンテナンス不足

<対策>

  1. ガスベントの適正配置、追加
  2. 金型の点検
  3. 金型のメンテナンス

原料による要因

  1. 添加剤等の加熱分解
  2. 異種材、ゴミの混入

<対策>

  1. 原料の再検討
  2. 原料投入ラインの点検

7.ウエルドライン

金型内でピンなどの周囲を流れ、2つ以上に分かれた流れが再び合流した時、樹脂の温度が下がってしまい、完全に融合しないで、糸状の線が発生する事象。

成形機・成形条件による事象

  1. 射出速度が遅い
  2. シリンダー温度が低い

<対策>

  1. 射出速度を上げる
  2. シリンダー温度を上げる

金型による事象

  1. 金型温度が低い
  2. ゲート形状(多点ゲート)
  3. ガスベント不良
  4. 樹脂の流れ方が悪い

<対策>

  1. 金型温度を上げる
  2. ゲート形状を再設計
  3. ガスベントを再設定、追加
  4. ゲート径やゲート位置を変更し、樹脂の流れ方を再設計

原料による要因

  1. 樹脂の流れが悪い

<対策>

  1. 原料の変更(流れの良い樹脂に変更)

8.ソリ、曲がり、ネジレ

金型から取出した時に製品が変形する事象。

成形機・成形条件による要因

  1. 射出圧力が高い
  2. 保圧が高い
  3. 冷却時間が短い
  4. シリンダー温度が低い
  5. 突出し速度が速い

<対策>

  1. 射出圧力を低くする
  2. 保圧を低くする
  3. 冷却時間を伸ばす
  4. シリンダー温度を上げる
  5. 突出し速度を低くする

金型による要因

  1. 離型不良
  2. 冷却不均一
  3. 突出し不良

<対策>

  1. 離型しりくい部分を修正(磨き、抜け勾配の再設定)
  2. 冷却回路の再設計
  3. 突出しバランスを再設定

原料による要因

  1. 原料の収縮率が高い

<対策>

  1. 原料変更

9.ボイド(真空ボイド)、気泡

1.ボイド(真空ボイド):製品肉厚部に発生する空洞のこと。

肉厚部の外側は先に冷却固化しますが、内側は遅れて固化すます。この時外側に引っ張られて内側に空洞ができます。(空洞は真空になります。)

2.気泡:可塑化時のエア巻き込みなどによる気泡のこと。

製品内にエアが入ってします事象。(こちらは真空ではなく空気の混入です。)

成形機・成形条件による要因

  1. 保圧が低い
  2. 保圧時間が短い
  3. ゲートシール時間の設定が短い
  4. 空気、ガスの巻き込み
  5. 可塑化不良(背圧不足)
  6. 可塑化不良(回転数が速い)

<対策>

  1. 保圧を上げる
  2. 保圧時間を上げる
  3. ゲートシール時間を再設定
  4. ノズルタッチ部、ホットランナーバルブなど、空気やガスの混入箇所の点検修理
  5. 可塑化適正化(背圧を上げる)
  6. 可塑化適正化(エア巻き込みを避けるため回転を適正化)

金型のよる要因

  1. ガスベント不良
  2. 製品肉厚部の設計変更

<対策>

  1. ガスベントの再設計、追加
  2. 製品肉厚部の設計変更(肉盗み)

原料による要因

  1. 乾燥不良

<対策>

  1. 乾燥時間、温度の適正管理

10.クレージング(ヒビ)、クラッキング(ワレ)

製品の表面に細かいヒビが入って割れてします事象。

残留応力により、後日、弾性限界になり、ヒビが入り、さらに割れてしまいます。

金型の設計ミスによる、無理な離型も要因です。

2次加工(塗装・接着剤)が要因となることもあります。

成形機・成形条件による要因

  1. 射出圧力が高い
  2. 保圧が高い

<対策>

  1. 射出圧力を低くする
  2. 保圧を低くする

金型による要因

  1. 離型不良
  2. 突出し不良

<対策>

  1. 離型不良箇所の磨き強化、抜け勾配の再設定
  2. 突出しバランスを再設計

原料による要因

  1. GPPS、PMMAは発生しやすい。ABS、HIPSはワレでなく白化する場合がある

<対策>

  1. 原料の特性を把握した上で原料選定する
成形不良まとめ①はこちら↓
成形不良のまとめパート①です 各事象ごとに 事象の確認 成形機・成形条件による要因 金型による要因 ...
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