1級2級 学科試験

技能検定 射出成形作業 1級 学科試験 「共通」科目 対策

3,973

学科試験 試験科目8分類の1つ目「共通」とは、

 

技能検定「プラスチック成形」作業には、3種類あります。

  1. 射出成形
  2. 圧縮成形
  3. インフレーション成形

その3種類の作業に「共通」する問題という事です。

 

プラ太郎
しっかり学習して取りこぼしのないように

 

1級 第1分類「共通」試験科目及びその範囲

 

試験科目は5科目です。各1問ずつ出題されます。

 

1.プラスチック成形法一般

<細目>

  1. プラスチック成形の原理について概略の知識を有すること。
  2. プラスチック成形法の種類及び特徴について概略の知識を有すること。

プラスチック成形の原理について概略の知識を問う。

成形法、特徴、成形品名が関連づけて理解できているかの問題。

 

例1)組み合わせの真偽を問う形式。

①成形法と製品又は品質に関する用語の組み合わせはいずれも正しい。

成形法 用語
カレンダ成形 シート
ブロー成形 内容積
真空成形 厚さ分布

↑「正」です。

 

②次の成形機はいずれもスクリュウ式可塑化装置を有している。

  1.  射出成形機
  2. インフレーションフィルム成形機
  3. ブロー成形機

↑「正」

 

例2)成形法「単品」の真偽を問う形式。

押出成形法では、熱硬化性樹脂をフィルム状に成形することはできない。

↑「正」

○成形法について解説記事はこちら↓○

色々な種類の成形法 ここだけは押さえておくべき 学科試験対策ポイント

 

2.成形材料一般

<細目>

成形材料の種類、性質及び用途について概略の知識を有すること。

成形材料の種類、性質及び用途の概略の知識を問う。

材料を比較した時の優越などの理解の問題。

 

例1)ポリアミドは、ポリエチレンに比べて吸湿性が高いポリマーである。

↑「正」

 

例2)PA12の吸湿性は、PA6よりも大きい。

「誤」

PA6(ナイロン6)の平衡吸水率1.8%で、PA12(ナイロン12)の平衡吸水率は、0.21%です。

 

例3)日本工業規格(JIS)に規定されているプラスチックとその略号との組み合わせは、いずれも正しい。

プラスチック 略号
ポリスチレン PS
ポリエチレン PE
フェノール樹脂 PF

↑「正」

 

3.電気

<細目>

1 次に掲げる用語の意味について一般的な知識を有すること。

(1) 電 流 (2) 電 圧 (3) 電気抵抗
(4) 周波数 (5) 交流及び直流 (6) 電力及び電力量

2 次に掲げる電気機械器具の種類、特徴及び使用方法について一
般的な知識を有すること。
(1) 電動機 (2) 開閉器 (3) ヒーター (4) ヒューズ
(5) 電流計、電圧計及び電力計 (6) マイクロスイッチ

 

例1)電気設備に関する技術基準において、電圧は、低圧、高圧及び特別高圧の3つに区分される。

↑「正」

 

例2)同じ材質で同じ長さの太い電線と細い電線に、同じ電流を一定時間流した場合、発生する熱量は、細い電線の方が小さい。

↑「誤」

<解説>

同じ材質であれば、細い方が電流は流れにくい。流れにくい=発熱が大きい。

[ad]

4.品質管理

<細目>

1 品質管理に関し、次の用語の意味について概略の知識を有すること。

(1) 規格限界 (2) 特性要因図 (3) 度数分布
(4) ヒストグラム(柱状図) (5) 正規分布
(6) 管理図 (7) 抜取り検査 (8) パレート図

2 次の管理図について概略の知識を有すること。
(1) X-R(平均値‐範囲)管理図
(2) p(不良率)管理図 (3) c(欠点数)管理図
(4) np(不良個数)管理図

 

品質管理の知識を問う。

 

例1)パレート図とは、項目別に層別して出現度数の小さい順に棒グラフでしめしたものをいう。

↑「誤」

パレート図とは、値が降順にプロットされた棒グラフとその累積構成比を表す折れ線グラフを組み合わせた複合グラフである。

 

例2)品質管理における特性要因図を作成する目的の一つに、不良品発生の原因を調べることがある。

↑「正」

 

例3)np管理図は、検査個数が一定でない場合、不良率で管理するときに用いられる。

↑「誤」

<解説>

np(不良個数)管理図とは、検査個数が一定の場合、不良率を計算しないで、不良個数によって工程を管理する場合に用います。

 

5.安全衛生

<細目>

1 プラスチック成形作業に伴う安全衛生に関し、次に掲げる事項について詳細な知識を有すること。

(1) 機械、器工具、原材料等の危険性又は有害性及びこれらの取扱方法

(2) 安全装置、有害物抑制装置又は保護具の性能及び取扱い方法

(3) 作業手順

(4) 作業開始時の点検

(5) プラスチック成形作業に関して発生するおそれのある疾病の原因及び予防

(6) 整理、整頓及び清潔の保持

(7) 事故時等における応急措置及び退避

(8) その他、プラスチック成形作業に関する安全又は衛生のために必要な事項

2 労働安全衛生法関係法令(プラスチック成形作業に関する部分
に限る。)について詳細な知識を有すること。

 

例1)消火器の用途と表示色の一致。

用途 表示色
 一般 火災用  白色
 油  火災用  黄色
 電気 火災用  青色

↑「正」

 

例2)労働災害とは、労働者がその就業に係る作業行動、その他業務に起因して負傷し、疾病にかかり、または死亡することをいう。

↑「正」

 

例3)労働安全衛生関係法令によれば、200Vの移動式電気機械器具であれば、漏電遮断機の設置は必要ない。

↑「誤」

<解説>200Vの移動式には漏電遮断機設置義務あり。

[ad]

ポイント

第1分類「共通」は、プラスチック成形に関する常識的な内容となっています。

とはいえ、、、

  • 電気の知識は中学高校で習ったっきりで忘れている。。。
  • 品質管理科目は、「図」や「表」の名前と使い方が一致していない。または、品質管理部門が別にあり縁遠い。。。
  • 安全衛生科目は、知識の範囲が広いので、想定外の問題が多い。

など、確実に点数を稼ぎたい分類ですが、まさかの落とし穴もございます。

 

プラスチック成形業界に携わっている限り持っていると便利な知識ですので、

取りこぼしがない様に基礎をたたき込みましょう

  • この記事を書いた人
  • 最新記事
  • 最新フォト
プラ太郎

プラ太郎

「射出成形業界を繋ぐ」プラファン運営者|特級技能士|若手に向けて射出成形スキルを熱血発信|俺たちの仕事 射出成形は超カッコいい|射出成形機をモチーフにしたプラモデルPLAIVE|

-1級2級 学科試験

Copyright© Plastic Fan , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.