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技能検定 射出成形 実技試験 「パージ」

こんにちは。
2018年 正月明け。。。機械がうまく立ち上がってくれました!!

やはり毎度ドキドキですね。

成形屋あるあるですが
連休明け明けのシチュエーションです。

①「さぁ!立ち上げるぞ!、、、あれ型締めしない!?、、、あれ取出機シリンダー動き悪くない!?」

②「今日立ち上げないと納期間に合わないよ。。。」

③「すぐメーカーに修理を手配しよう!!」

④「まだメーカーは営業してないじゃん。。。」

⑤「あぁこんなことなら正月止めなかったらよかったのに。。。」

ほぼ高確率で不具合おきますね。ははは

とりあえず今回は不具合なしでした。

ただ、、、連休中は成形機加熱筒の温度を切ったので、炭化した練込異物がはがれ出るかなぁ。。。
パージは十分にしてもなぜか時間差でポロポロっと出ますよね。。。

さてさて、本日はそんな「パージ」の対策事項です。

技能検定 射出成形 実技試験での落とし穴は、3点ございます。

1.低い温度からパージ

低い温度からパージしないとPEは残ってPS製品に出てきてしまいます。

2級1級共に、初期の加熱筒内には、ポリエチレン(以後PE)が150℃(地域によっては160℃)です。

手順

・ホッパーのシャターを閉め、エアブローしホッパー内の空確認。

(ホッパーの蓋の取り扱いも丁寧に。)

・PS3.0kg投入。

・パージ条件の設定 <初期>
・加熱等の温度設定
先端のみ200℃ その後ろは160℃。
・スクリュウ回転 30rpm
・背圧 10Mpa
・射出速度 30mm/Sec
・計量位置 30mm

・さぁパージしていきましょう。
・ホッパーのシャッター開け。
初期のみシリンダー保護の為、スクリュウ回転30rpm 射出速度30mm/Secで行います。
※検定員によっては、危険作業で減点対象になります。

・1回パージモードでスクリュウが前進限まで行けば、

その後はスクリュウ回転 100~120rpm 背圧10Mpaでガンガンパージしましょう。

(受験する成形機メーカー、シリンダー径などによって回転数は変えてください。120rpmでも、なかなか絞れない時は、都度上げましょう。)

PEのナチュラルカラーは白濁です。

  PSのナチュラルカラー(透明)になるまでパージです。

・ある程度PSに変わったら、スクリュウ先端のPEを高速パージで抜きましょう。

・パージ条件の設定 <後期>
・背厚0~2Mpa
・射出速度 80mm/Sec

・パージ<初期>でシリンダー内のPEは抜けました。

スクリュウ先端のPEを抜くために上記の高速パージ条件でパージします。
回数は10回もパージすれば十分です。

・加熱筒温度の設定
先端から 200℃ 210℃ 200℃ 180℃

ここまでが「パージ」工程になります。

温度を先にPS設定温度にあげてしますと、PEのナチュラルカラー(白濁)が抜けなくなってしまいます。
製品にした時、ダイレクトゲート裏に白く出現します。低い温度でパージしましょう。

2.PSパージ量

技能検定 射出成形 実技試験 「材料」のポイントと重複しますが、

「パージ量は、3.0kg」です。

「1級2級共にPS3.0kg投入し、全て絞ってしまっては材料が足りなくなってしまうのでは??」
と不安になるかもしれませんが、

初期の加熱筒内PEは、最低でもPS2.5kgはパージに必要ですので、余裕を持って3.0kgはパージしてしましましょう。

製品重量48g/PSですので、2級20個=約1.0kg 1級40個=約2.0kgです。
ですので、焦ることはありません。

「ここでのポイントは作業を固定する。」ことが重要ということです。

無計画からのパージ失敗例
・PS6.0kgを全てホッパーに投入することはないとは思いますが、なんとなくこのぐらいにパージすれば大丈夫だろうとパージ作業をして、材料を使いすぎてしまう。
・逆にパージ量が少なすぎて、PEが抜ききれず、加熱筒温度をPS設定まで上げてしまい、PEが製品に出現。

転ばぬ先の計画的な3.0kg投入です。
安心して全てパージすればPEは抜けます。残りの材料で条件だしから製品取りまで十分に可能です。
心に余裕が生まれ、いつものパフォーマンスができます。

3.パージ球は「握りこぶし大」

各地域によって多少の誤差はあると思いますが、パージ球は握りこぶし大で、真鍮棒で扱うこと。

成形現場では、パージ球を処理せず、すごく大きな状態になっていることがありますよね。
実技試験では基本作業安全作業として減点対象です。

軍手でパージ球をつかむのも減点対象です。

安全作業遵守です。

検定員の指示に従い、パージ球は冷めたものから処理してください。
群馬県では射出台(ベッド)の上のパージ球に関しては軍手で触ってもいいと指示がありました。

「パージ」工程は段取り良く行えば、何も問題ありません。
安全作業遵守を意識しましょう。

技能検定参考書のご紹介

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【注意】技能検定過去問題集・解説書は、数年毎に改訂されます。本記事の執筆は平成31年3月現在の最新情報になります。ご注意ください。…

コメント

  1. 原田 より:

    パージ条件に背厚とありますが、背圧の誤りでしょうか?それとも成形機の種類・メーカーの違いで、意味は同じなのでしょうか?

    スクリュウ回転 40%とありますが、何の数値に対して40%か詳しく教えてください。

    パージ条件の設定 <後期> の速度とは、射出速度のことですか?
    速度90%は何の数値に対して90%か詳しく教えてください

    • plataro より:

      ご質問ありがとうございます。
      背圧の表記に誤りがありました。
      背厚は誤り。背圧が正です。
      スクリュー回転の%表記は、油圧成形機の表記となります。
      rpm表記ですと、100〜200程度と思います。
      スクリュー回転の適正な数値は成形機によって異なります。
      目安は、冷却時間内に計量完了できればokです。
      あとは製品の不良を見ながら調整です。
      たとえ話、鼻タレをしている様なら、サックバックを少し多くしてみたり、背圧を下げてみたり調整になります。
      誤解を招く様な表記ですみません。近日中に修正いたします。
      試験頑張って下さい!応援しております!